DMM GAMESには現在、3種類のタワーディフェンスゲームが存在します。
『千年戦争アイギス』『御城プロジェクト:RE』、そして最も新しくリリースされた『モンスター娘TD ~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~(モン娘TD)』です。
前者2つは本ブログでもおなじみですね。
コラボイベントもあったので、いずれかを遊んでいる人は他タイトルにも触れているかもしれません。
私はなんと全タイトルのプレイヤーです。
そこで今回はこれまで描いていなかったモン娘TDのドット絵を描きました。
最近気に入ってよく使っているユニットが題材です。
リリースしたてのゲームというのは持ち駒が少なく、プレイヤーは入手したユニットをとことん使い倒すので、キャラクターへの愛着が自然と強くなりますよね。
ぜひ見ていってください。
『モンスター娘TD』から高火力で想像より強かった「エリュート」のドット絵
タイトル:『レッドドラゴン娘のエリュート』
制作時間:21.8時間
『モンスター娘TD ~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~』は2022年3月にDMM GAMESからリリースされた、新しいタワーディフェンスゲームです。
(なろう系小説ばりにサブタイトルが長いので、ここでは「モン娘TD」と省略させていただきます。)
『千年戦争アイギス』および『御城プロジェクト:RE(城プロ)』とは姉妹ゲームの位置づけなのか、タワーディフェンス祭りというコラボイベントも開催されていました。
さすがに同ジャンル3作目というだけあって委任システムの改善、スキル自動使用の標準化、地味に面倒だった好感度システムの廃止など、あらゆる面でプレイヤーにストレスを与えない作りになっています。
ストーリーやキャラ設定をギャグ・下ネタに寄せているので、受け付けられない人も多そうな点だけは要注意でしょうか。
ストーリー進行に応じて主人公サイドが強化されていった結果、最終的に敵勢力の方が明らかに弱く見えて緊張感がなくなるというのが他2タイトルをプレイしての個人的な感想。
いずれなくなるシリアスさなら最初からもたせない方針はある意味で正解なのかもしれません。
モン娘TDを取り巻くタワーディフェンス各タイトルの特徴を簡潔にまとめるとこうなります。
(ドンッ!!)
タイトル | 路線 | エロ |
---|---|---|
モン娘TD | ギャグ | あり |
千年戦争アイギス | シリアス | あり |
城プロ | シリアス | なし |
ドット絵『レッドドラゴン娘のエリュート』の説明
本作はモン娘TDに登場するキャラクター「エリュート」のバストアップをメインにしたドット絵です。
ストーリー性のあるタイプではなく、エリュート関連のフレーバーを盛り込んだキャラクター紹介ドット絵といいましょうか。
火山・溶岩を背景にして生息地のフレーバーを足すことでモンスター感をアップしています。
エリュート
「エリュート」はレッドドラゴンを擬人化したキャラクターです。
クラスは剣派生のウォリアー。
比較的最近になって実装されたクラスで、スキルによる一撃必殺に全てを懸けます。
ガチャのすり抜けで入手し「弱いかな?」と思っていたのですが、これがまた中々の強さでびっくり。
最大レベルのボスをワンパンしました。
こういった一発屋は他タイトルだと使いにくいのが常ですが、サービス開始して間もないモン娘TDにおいては無類の火力を誇り、これほど頼りになる存在はありません。
そういえば昔の千年戦争アイギスもソードマスターが強かったっけ。
性格も好みだったので最近はとりあえず出撃メンバー入りしています。
こだわりポイント
後半記事で触れますが、ドット絵の大きな要素である火山・溶岩が過去作ともろ被りしています。
それでも色合いを変えたり遠景を動かして、前作と同じ印象にならないようにしています。
キャラクターの後ろには遠くの山々も描き加えてありますよ。
私の引き出し少なすぎ…?被りについての分析
創作において同じもの(あるいは描けるもの)しか描かない負のループに陥る話をたまに聞きます。
多くは慣れない作画を避け続ける状態を指しているのですが、私の場合は演出や配置オブジェクトがワンパターンしているんじゃないかと気になることがあります。
つまりアイディアを使い回している状態。
ドット絵『レッドドラゴン娘のエリュート』では「過去に描いたアレとコンセプトが似ているなあ……」と勘づきながら作業をしていました。
この後半記事では、今回のドット絵の被りが妥当なものだったか振り返っていきます。
どっちもレッドドラゴンなので!
まずはエリュートと被っているドット絵を発表しましょう。
2021年3月に制作した『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』の「シヴのヘルカイト」です。
「ヘルカイト」とはドラゴンの一種で、私たちが一般にイメージする赤い飛竜。
MTGくらいでしか聞かないのでどこかが権利を持っている名称なのかもしれません。
ここで重要なのは赤いドラゴンなのでエリュートと同種族といえること。
そして、種族が同じということは生息地が被るのが必然ということ。
実際にエリュート・シヴのヘルカイト双方のイラストに火山が描かれており、共通点を見出すことができました。
生息地域が同じなのだから似る
擬人化の差こそあれ題材が同じレッドドラゴンなのだから、イメージしうる演出や脇を固めるオブジェクトも似通ってくるでしょう。
エリュート・シヴのヘルカイトのドット絵で一致している要素は次の通り。
火山と噴煙
山頂から立ち上る煙のアニメーションをどちらの作品でも採用しています。
火山自体はイラストにあるので描くべきとしても、エリュート側の噴煙は私が追加しました。
活火山を印象付けるためにとりあえず噴火させるくらいに手堅く考えています。
動いていると目を引けるのも利点。
溶岩
画面内の熱気を強化するために、溶岩アニメーションを差し込んでいる点も両作品で一致しています。
火山地帯といえばあふれ出す溶岩ですからね。
ドラゴンのような強い種族でなければ生存もままならないというフレーバーにも一役買います。
必須要素ではないでしょうか。
火山・溶岩はぜひ採用したい要素と捉えており、テンプレート化していると言っても過言ではありません。
これら抜きで火山地帯を表現する方法が私には思い浮かばないのも、採用率上昇の原因でしょうか。
おそらく私にとって引き出しが少ない題材が火山なのでしょうね。
新作の新規性は?
火山と溶岩を使ったからといってシヴのヘルカイトと同じようなドット絵になったかというと、そうではないと思っています。
上空に位置するシヴのヘルカイトに対し、エリュートは背景が地表。
煙の層によって暗く、熱がこもって灼熱の様相を呈するようにしました。
ドット絵から受ける印象はかなり違うのではないでしょうか。
練習の観点では効果あり
題材被りによって同系アニメーションを制作することになったのですが、皆さんの目から見てクオリティはどうでしょうか?
私は、噴煙アニメーションのクオリティは特に向上したと自負しています。
シヴのヘルカイトの12枚構成に対し、エリュートは6枚構成。
枚数が減ったにも関わらず、煙がじわじわ上昇している様子がより表現できていると思いませんか?
描いている間もスムーズに事を運べている実感がありました。
前回の経験が効いていたのでしょう。
被りを避け過ぎると反復練習ができず、上達からかえって遠ざかるのかもしれませんね。
今回はドット絵の要素被りについて書いてみました。
似た作品を連発するのは避けたいところですが、集中的に強化したい項目があれば同じものをひたすら描くのも全然ありだと思います。
制作中に感じた「苦手」を記録しておき、制作のたびにリストから「これ!」とねじ込んで練習機会を得るのもいいですね。
結局は描かないとうまくなりませんから……。
最後は等倍のドット絵でお別れです。
次の記事でお会いしましょう。
では!