今回は、ここしばらくプレイしていたゲームの紹介を兼ねてドット絵を描きました。

海外製で日本語には未対応だったものの、頑張って翻訳しながら全実績解除までプレイ。

世界観やグラフィック、ゲーム性など、あらゆる要素が自分にクリティカルヒットしたタイトルです。

クリーチャーデザインが特に良く、二次創作にも気合が入りました。

ぜひ見ていってください。

素晴らしいアートワークのドット絵ホラーゲーム『Look Outside』

『Stretchface』

タイトル:『Stretchface』

制作時間:28.3時間

『Look Outside』はFrancis Coulombeさんが制作したサバイバルホラーRPGです。

ボディホラー、クトゥルフ、SFホラーの要素を盛り込んだ作品になっています。

ややグロテスクな表現があるため、苦手な方はプレイ動画などで確認してから購入するのがおすすめです。

概要をSteamのストアページから引用します。

これは、アパートの一室から始まるサバイバルホラーRPG。
謎だらけの出来事によって、窓の外を見た者はグロテスクな化け物へと姿を変えられ、世界を本物の混沌へと陥れる。
建物の中を調べ回って食糧、物資、武器を探し出せ。
そして奇妙な者とも出会うことだろう――人間、はたまたそれ以外の者たちと。

アパートの一室に住む主人公・Samが、ベッドで目を覚ますところから物語が始まります。

隣人の話によると、外を見るのはまずいらしい。

アパート内を探索し、物資や情報、仲間を集めながら、世界が様変わりした原因に迫っていくストーリーです。

ここで語りたい、ドット絵アートワークの魅力

『Look Outside』は、職人技で仕上げられたドット絵をふんだんに使用したゲームです。

なんと、ほとんどの敵が固有グラフィックになっています。

あらゆる生物がそれぞれ別の存在へ変貌してしまった世界観を視覚的にしっかり伝えてくれる、手の込んだ作りだと感じました。

クリーチャー好きにはたまらない造形も多数登場。

眺めているだけでも楽しく、視覚的にも飽きさせません。

圧倒的な造形!顔が伸びるからStretchface

Stretchfaceのドット絵(アニメーション)

私が作中で特にインパクトを感じた(しかも割とかわいい)クリーチャーが「Stretchface」です。

名前の通り、頭部が中央から割れて横に伸びるという、なかなか衝撃的なギミックを備えています。

アパートに重なるように存在する異世界に住んでおり、興味深いことに主人公の部屋のシャワールームと同じ位置にいます。

Stretchface側もこちらを認識しているような素振りを見せます。

主人公に関係する何かが変化した存在なのだと思われますが、詳細は不明。

私の英語力がもう少し高ければ、さらに考察できたのですが……。

設定に反して超有能な主人公Sam

Samのドット絵(アニメーション)

「Sam」は『Look Outside』の主人公です(名前を変更可能)。

「無職のさえない一般男性」という設定ですが、それで済ませるのは少し乱暴かもしれません。

危険なアパートを探索する胆力、集めた物資から有用なアイテムを生み出すクラフトスキル、他者とのやり取りで見せる高い人間性……非常時にこそ真価を発揮する、まさに傑物です。

赤ん坊を助けるために腕を失う決断までしますからね、この人。

クォータービューで描くStretchfaceのドット絵

『Stretchface』静止画

今回の作品はStretchfaceのファンアートです。

クリーチャーが配置されているゲーム内マップを再現しました。

ゲーム風に仕上げていますが、元がプロ制作のドット絵ゲームということで、単純比較を避けるためクォータービューに変更(※)。

表現の方向性を少しずらしています。

※『Look Outside』はトップビュー

アニメーションは、Stretchfaceが顔を伸ばしてSamを驚かせるコミカルなものにしました。

『Stretchface』シーン2

描写自体はえぐいのに、デフォルメされたグラフィックによってどこかかわいらしく見える――そんなゲームの雰囲気を表現できていればうれしいです。

「こんな怪物に出会ったら顔を伸ばされる前に驚くだろ……」と思ううちはまだ甘い。

ここに至るまで数々なクリーチャーと遭遇してきたSamは、もう慣れっこなのです。

タイトル画面をオマージュしたロゴ

画面右下には『Look Outside』のロゴを配置しました。

ロゴのドット絵(アニメーション)

スペースの都合で完全再現とはいきませんでしたが、タイトル画面を意識した作りになっています。

窓の外には、謎の現象による怪しい光。

ゲーム内でも時間帯によって差し込む光の色が変わるんですよね。

カーテンも揺らしています。

制作メモ:黒主線という選択

今回のドット絵は、クォータービューのゲーム画面風に制作しました。

よりゲームらしく見せるため、キャラクターには黒主線を使用し、背景と合わせた際の視認性を高めています。

キャラクター周りの拡大画像

カラートレースと黒主線

私は普段、カラートレースという手法でドット絵を描いています。

カラートレースとは、塗りに近い色で主線を描く手法です。

Stretchfaceのドット絵(カラートレース版)

色が自然になじむメリットがある一方、似た色のパーツが同化しやすいという欠点もあります。

ゲームではキャラクターやアイテムを背景より目立たせるため、暗い色で縁取っているケースが多い印象です。

今回はそれにならい、主線に黒を採用しました。

黒色をどこに置くか

とはいえ、すべての主線を黒にするわけではありません。

具体的には「カラートレースで最も暗い影色を置く位置」に黒を配置しています。

各色の最暗色を黒で共通化するイメージです。

Stretchfaceのドット絵(黒主線版)

頭蓋骨と身体とでは地色が異なりますが、同じ黒色を使用しています。

また、パーツが重なる部分にも意識的に黒を入れました。

カラートレースとの比較がこちらです。

カラートレースと黒主線の比較画像

右側(黒主線)の方が立体感があると思いませんか?

効果も作業しやすさも大満足

黒だとジャギが目立つのではと心配していましたが、想像以上にきれいに収まりました。

それどころか、カラートレースが適していそうな場所に黒を置いても、ほとんど破綻しない印象です。

おそらく、主線がぼやけるよりも黒でメリハリを付けた方が、ドット絵として映える場面が多いのでしょう。

色を細かく調整するより失敗しにくく、作業効率も良好でした。

今後も必要に応じて黒主線を活用していきたいと思います。

SNSでアーティストの方々が「Sketch vs Final」という投稿をしているのを見て面白かったので、最後にラフと完成版の比較画像を掲載しておきます。

当初の構想通り完成できたかの振り返りにもなるでしょう。

Sketch vs Final

近頃は、プレイ済みゲームの実績回収にはまっています。

アップデートが入ったタイトル中心ですが、ネタの再発見にもなってなかなか楽しい。

ただ、新しく遊びたいゲームも増えてきました。

昔は積みゲー状態の人を理解できなかったのですが、今では完全に自分がその側です。

どうしたものか。

それでは今回はここまで。

次の記事でお会いしましょう。

『Stretchface』等倍