皆さま、あけましておめでとうございます。
年始を穏やかにお過ごしでしょうか。
ブログ更新日と重なったため、私は若干バタバタしています。
新年の挨拶が遅れるよりは健全かもしれないので構いませんが。
今年最初のドット絵は『御城プロジェクト:RE(城プロ)』にしました。
正月の定番になっている気がします。
日本のお城が大部分を占めているからか、「正月衣装キャラ」でなくても親和性が高く仕上がるんですよね。
ぜひ見ていってください。
『御城プロジェクト:RE』から、変わり兜の影響でウサギと関連付けられている「津城」のドット絵
タイトル:『月見津城(お正月仕様)』
制作時間:16.3時間
「津城」は三重県津市にあるお城を擬人化したキャラクター。
城主・藤堂高虎がウサギに似た造形の変わり兜を身につけていたことから、うさ耳の被り物を装着した姿になったようです。
築城からのみ出現するキャラクターなので実はガチャ産より入手しづらいのですが、ドット絵にしたのは別衣装のお月見バージョン。
レアリティは格上げされたものの、こちらはガチャから入手可能です。
最近は季節を問わず季節ガチャが復刻されるようになったので、全シーズンを通して入手機会があるかもしれません。
武器種の槌は環境的に向かい風とはいえ、城プロはビジュアル重視でガチャを引いて問題がないゲーム。
ビビッときた方は狙ってみてください。
追加情報として、津城は僕っ子です。
ドット絵の説明
今年はウサギ年ということでモチーフを探した結果、ゲームで実際に使っている津城に決定。
お正月に公開するためのドット絵として制作しました。
本来はお月見シーズンのキャラクターなのを逆手にとって、「秋仕様の衣装をお正月っぽく変更して使い回す津城」というフレーバーにしています。
津城が衣替えをサボるタイプの娘だと思っているわけではありません。
いいね?
杵の意匠
津城の持つ杵型の槌にはお月見を連想させる意匠(月と雲)が施されています。
このまま使うのはさすがに季節外れかと眺めていたところ、雲が2段重ねの餅みたいな形になっているのを発見。
ミカンと葉っぱを追加して鏡餅に仕立てました。
ドット絵タイトルの「正月仕様」が指すのは主にここです。
気付いたかな?
腰のススキ
お月見バージョン津城の腰にはススキの穂が取り付けられています。
これは秋を強調してしまうので削除しました。
見たところ別衣装についてきた外部パーツっぽいし大丈夫でしょう。
実物は矢印で示した紫色の位置に穂が見えます。
こだわりポイント
過去の正月作品のシリーズとして制作しました。
実はおととしも新年のあいさつを目的とした城プロのドット絵を制作していて、同じ時期に制作する同ゲームの作品ということで雰囲気を近づけることに。
背景模様に共通のカラーを使用しつつ、同じ格子模様の雲を配置しています。
もし過去作を覚えている方がいたなら、正月ドット絵だと認識しやすかったのではないでしょうか。
正月のデザインを正確に取り入れる
お正月をテーマにした作品を制作するなら、ひと目で季節感を把握できるデザインにしたいですよね。
とはいえどういうものが「正月らしい」のか?
今回のドット絵はきちんと調査したうえで正月要素を取り入れてみました。
デザインテンプレートや年賀状で何気なく見ていたパターンにも意味があることが分かって面白かったです。
正月の文様
正月をイメージさせる文様といえばどんなパターンでしょうか。
世のデザインを見た時は一発で正月だと認識できるのに、冷静に考えてみるとさっぱり分かりません。
調べてみると、それぞれに意味が込められた数々のパターンが存在することが分かりました。
今回はその中から「彩綾形(さあやがた)」という、卍(まんじ)が組み合わさったような模様を背景に採用しています。
この紋には長寿の意味が込められているとのこと。
誰にとってもうれしい願いなのがいいですね。
ちなみに尾山城に用いたパターンは「青海波(せいがいは)」が該当しそうです。
城プロのデザインを真似ただけなので全く知りませんでした。
波を表現しているのは何となく理解していましたけれど。。
「賀正」と「謹賀新年」
正月作品に入れたいものといえば、賀詞(がし)です。
見慣れた賀詞を挙げるなら「賀正」「謹賀新年」あたりでしょうか。
私は恥ずかしながらどちらを用いるのが適切か判断ができなかったので調べたところ、
- 謹賀新年:目上の人に対して使う賀詞。
- 賀正:目下の人に対して使う賀詞。
という違いがあるそうです。
ドット絵にはどちらを用いるべきでしょう?
私は「謹賀新年」を採用しました。
理由は2つ。
- 閲覧者に目上の方も含まれるだろうから
- 作品を「見ていただく」という意味合いを持たせたいから
です。
裏目がなさそうな方を取った側面もあります。
ともあれ、選択理由をはっきりさせたのですっきりしました。
なお、賀詞を賀正に置き換えたバージョンはこちら。
こちらもコンパクトなデザインで魅力的です。
親しい知人に向けたドット絵になら採用できるでしょうか。
意味の調査は雑学を勉強しているかのようで、下準備ながらも楽しかったです。
どんな情報もインターネットで見つけることができるので、現代の創作者は本当に恵まれていますよね。
季節に紐づいた知識は来年以降も使い回せますし。
意味がありそうなものはちゃんと調べて、恥ずかしい間違いをしないようにしたいです。
簡単な記事になりましたが、年始のゆったりした時期ということでこのくらいに。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。