あけましておめでとうございます。
本ブログを開設して初めての年明けです。
まだ半年程度とはいえ更新を継続できました。
気が付いたら数ヵ月描いていない、とかありますからね。
見に来てくださる皆さんのおかげでやる気を維持しています。
三が日の投稿なのでお正月用の季節ドット絵を用意しました。
一緒に新年を祝いましょう!
『御城プロジェクト:RE』から門松寿槍を装備した「尾山城」のドット絵
タイトル:『あけまして尾山城』
制作時間:21.1時間
お正月に何を描こうか考えたとき、真っ先に浮かんだのは城プロでした。
日本のお城が中心のゲームなので国内行事と親和性が高く、ネタに事欠きません。
城プロではお正月になると「門松寿槍」という門松を模した武器が配布されます。
毎年配られるこのめでたい槍も今年で5本目。
もはや定番行事です。
しかし縁起物ゆえか性能は高くなく、実用している人を見たことがありません。
そもそも、門松寿槍を持って出撃する城娘はどう思っているのでしょうか。
こんなふざけた見た目では相当なかぶき者じゃないと恥ずかしくて戦どころでは……。
尾山城(おやまじょう)がいるじゃないか!
というわけで門松寿槍を装備した「尾山城」を描きました。
「尾山城」はレアリティ★5の槍ユニット。
かぶき者として知られる前田慶次を輩出した前田家のお城です。
実は私が城プロを開始して初めて引き当てた★5以上の城娘でもあります。
最初期から出陣しているのでレベルが高く、今でも最前線で戦っています。
特技でデバフをばらまく槍ユニットであり、計略の回転率が高く使いやすいのでおすすめですよ。
裏話ですが、本ドット絵を描き始めたのは絢爛イベント中。
絢爛イベント最終日の無料ガチャから尾山城が出てきました。
絶対に描き上げろというメッセージでしょうか?
尾山城
尾山城をどや顔で描きました。
奇をてらった装備であるほど誇らしく胸を張れる娘だと思っています。
好感度イベントをはじめとする会話から分かる通り、漢気のある性格でかなりいい子です。
なんと、他の城娘と違ってつまんでも嫌がりません!
門松寿槍
門松寿槍はゲーム中のドット絵から見た目を想像するしかありません。
本物の門松を参考にし、ドット絵から判別できる装飾品を取り入れながらオリジナルデザインで描きました。
デザインがダサくてもそこはご愛嬌でお願いします。
私にデザインセンスはございません!
こだわりポイント
山と雲、それとなんか丸いやつ。
コアな城プロファンなら見覚えがあるんじゃないでしょうか。
この背景デザイン、『御城プロジェクト:RE 公式チャンネル』で配信されている「出張版 教えて!れきしクン!」のオープニングをパク……オマージュしています。
動画と比較すると、ドット絵にはお城と日の丸が描かれていません。
お城の役割を尾山城が、日の丸の役割を赤母衣(あかほろ)がそれぞれ受け持っているのです。
なお、尾山城はリンクした動画(第21陣)にゲスト出演された前田慶次殿ゆかりの城です。
タイミングがいいぞー!!
絢爛ガチャの件といい、運を浪費しているような……。
ドット絵を描く時の資料選びの小ワザ
創作において資料集めは必須です。
ドット絵も例外ではありません。
ここでは私がよくやっている資料選びの小ワザを一つご紹介します。
先人の創作物を資料として用意する
私は資料を集める際に、設定集や原作、写真、動画のほか、イラストやアニメ、漫画、あるいはドット絵といった誰かがアウトプットした創作物を探すようにしています。
「いらすとや」のような、とことんシンプルなものがいいです。
トレースをするためではもちろんありません。
ドット絵のインプット資料としてすこぶる相性が良いと考えているからです。
ドット絵は解像度の制約が厳しいので、実物を詳細に再現するのはとてもじゃないですけど無理。
重要度が低い要素を省略しながら、それと分かるように題材をドット絵に落とし込む必要があります。
創作物では題材の特徴が誇張されていたり重要なポイントだけが抽出されていたりするので、先人の作品をインプットにすることで、題材が持つ大切な要素を見極めやすくなるのです。
松の木の例
例えば「松の木」を描くとします。
写真資料だけでは、細く尖った葉という特徴をどう表現するのかでまず悩んでしまいそうですね。
では、創作物を参照するとどうか。
皆さんはこんなイラストを見たことがないですか?
画像はドット絵ですが、古典的なデフォルメされた松です。
多くの人に松と伝わる強いイメージを持っています。
このイラストにおいては葉っぱの一本一本がさほど重要ではありません。
枝先に広がる葉の集合体の形が重要です。
葉を描き込まなくていいのでドット絵に落とし込むのも楽ですし、見た人も木の種類を理解しやすくなります。
デフォルメされた松のイメージを先人たちが固めてくれたお陰で、こうして簡単な手段を選択できるのです。
「さすがにマンガ的過ぎる!」と感じたなら、もう少しリアル寄りに描かれた創作物を探し特徴を探りましょう。
次は浮世絵なんてどうですか。
門松の例
「門松寿槍」の作画にあたっても実物の写真とイラスト両方を資料として収集しました。
門松といえば3本の竹と足元の松の葉です。
イラストを見るとどの門松にもやはり3本の竹と松の葉が描かれており、絶対に外せない要素だと察しがつきます。
装飾物の有無はイラストによってまちまちでした。
竹と松だけでは緑色だけで華やかさに欠けるため、装飾物の赤白、金銀で祝いの雰囲気を出したいところです。
扇子や梅、牡丹、水引といった装飾物を描き足すと決めたら、実物資料を参照し現実に使われる装飾なのか、妥当性や由来を確認します。
こうして題材の「らしさ」と「現実味」のバランスを取りながら描き込んでいきました。
創作物をインプットにするメリット
イラストをはじめとする先人たちの創作物をドット絵のインプット資料にすると
- 題材の特徴を拾いやすい。
- 先人が確立したイメージに乗っかれる。
- 単純化されているのでドット絵で表現しやすい。
というメリットがあります。
シンプルな表現方法を選択できる場合も多く、効率的な作画に繋がるでしょう。
要点を押さえた後は実物資料もチェックして、作品の説得力を底上げするのを忘れずに。
さて、今回のドット絵はいかがでしたか?
私は、改めて尾山城を愛いやつだと思いました。
最近は強力な城娘が増えて一人一人の出撃回数が分散されがちです。
それでも尾山城が本当の初期から所領を支えていた事実は変わりません。
これからも旧臣を描いて忠義に報いていきたいですね。
最後に等倍のドット絵でお別れです。
それでは!
ちなみに『あけまして尾山城』というタイトルは「あけましておめでとう」と韻を踏んでいまして(以下略)