『エイジ オブ エンパイア』というゲームを知っていますか?
20年前に発売されたリアルタイムストラテジーゲームの名作です。
リアルタイムに進行していく時間の中で経済を拡大しつつ兵士を生産し、相手国を滅ぼせば勝利になります。
大昔に私もはまって、ずっと遊んでいました。
そのゲームがなんといまだに現役、それどころかグラフィックが強化されてSteamで配信されているのを発見!
早速購入し、ちょくちょくプレイしています。
今回はそんな懐かしいゲームから最強格のユニットをドット絵にしました。
馬が走るアニメーションにも初挑戦してみたり。
ぜひ見ていってください。
名作RTSゲーム『Age of Empires II』から最強騎兵ユニット「近衛騎士」のドット絵
タイトル:『かつる犬クラン近衛騎士』
制作時間:28.7時間
私が遊んでいるのは『エイジ オブ エンパイア』シリーズの2作目、『Age of Empires II(以降、AoE2と省略)』です。
自国の経済が発展するに従って強力なユニットを扱えるようになり、中でも最強といえば「近衛騎士」。
特定文明の固有ユニットでもないですし、AoE2を象徴する存在ではないでしょうか。
さて、このドット絵の近衛騎士はゲーム中にはない旗を持っています。
この旗に描かれている犬は何なのか。
これは「かつる犬(かつるけん)」といって、よく見るAoE2配信で使われているマスコットキャラ(?)です。
配信者のmasa4さんはいくつかの配信サービスを使っているようですね。
私はYouTubeの『masa4ちゃんねる』を視聴しています。
「どうすればもっとうまく戦えるか」とAoE2動画をあさっているときに見つけました。
配信中に戦法を言語化してくれるのでとても参考になります。
高頻度で配信している安定感もうれしいところ。
AoE2のプレイを見たいと思って待っていると、大抵は期待通りに配信が開始されます。
時間も長いのでドット絵を描いているときの作業用BGMに選ぶことも多いです。
むしろ最近はゲームをプレイするためでなく、作業用に流す方が多いかもしれません。
なぜかドット絵作業に紐づいてしまった配信を、ここでついにドット絵化しました(笑)。
近衛騎士
近衛騎士のデザインは正確でなく私の想像がたくさん入っています。
というのも、ゲーム中の解像度では詳細なデザインが分かりません。
また、バストアップアイコンでは馬が見切れています。
よって、ゲームグラフィックで大まかなイメージをつかみながら、中世騎士の資料を探して形にしました。
動かす労力の都合で装飾もさほど豪華にしていないので、「近衛騎士なのにオーラないな」と思ってもそこはスルーでお願いします。
私のセンスの問題でございます。
かつる犬
旗に描かれたかつる犬ははためいているので、歪んでいない画像を。
masa4さん配信のシンボル(?)です。
実際のかつる犬にはお○ン○ンと思われる物体がついているのですがドット絵では省略しました。
自分としてはお○ン○ンを描くのに抵抗はありません。
テンテンくんとか好きでしたし。
しかし本家のかつる犬がゆるく描かれたイラストなので、その物体がお○ン○ンなのか、画力的にアレなのか判断できませんでした。
お○ン○ンでないものをお○ン○ンとして描いてしまったら、私があえてお○ン○ンを追加する変な人になってしまいます。
あれは明らかにお○ン○ンだと思いますけど、お○ン○ンがなくてもかつる犬と分かるのでまあいいかなと。
もう一度言いますが、私はお○ン○ンを描いても一向に構いません。
野原しんのすけだってぞうさんを出しますし。
こだわりポイント
現在のAoE2にはクラン(チーム)機能があり、『masa4ちゃんねる』のmasa4さんも「かつる犬」というクランを結成しているようです。
その「かつる犬」クラン所属の近衛騎士として描いたのがこだわりポイントです。
旗や盾に入ったシンボルがそれを表しています。
AoE2は実際の歴史上に存在したユニットが登場するゲーム。
近衛騎士をそのまま描いても「中世の騎士を描くのと何が違うの?」になりかねません。
AoE2をメインに配信しているチャンネルと紐づけることで「AoE2の近衛騎士を描いたんだぞ」と強調しました。
描き慣れないものを描く~馬編~
ドット絵の題材に近衛騎士を選んだ理由は、AoE2をプレイしていること以外にもう一つあります。
馬を描いてみたいと思ったからです。
ウマ娘がはやっているから……ではなく。
馬はドット絵でしばしば見かける題材であり、ちゃんと描けるなら創作の幅が広がると常々考えていました。
例えば、本ブログでもよく扱う『千年戦争アイギス』に登場するワルキューレやペガサスライダーなんかを描けるようになりますね。
ここからの記事では『かつる犬クラン近衛騎士』で馬を描いた流れをまとめていきます。
初めての題材だったので手探りでした。
簡単な構図で挑戦する
慣れていないもの、あるいは難しそうと思ったものを描くにあたって、私が心掛けているポイントがあります。
とにかく簡単な構図を選択することです。
具体的には真正面もしくは真横から見たドット絵を描きます。
これらの構図はジャギ消しなどのテクニックに頼らなくてもきれいに見える線を引ける可能性が格段に上がるので、形の悪さを検出しやすくなります。
馬の形状が分かって見栄えがよいであろう横向きを選択しました。
今回はこの簡単な構図を使い、馬の動きへの理解を深めることが大目標です。
馬の走り方を決める
馬をどのように走らせるかを次に考えました。
暴れん坊将軍のようにパカラッパカラッという走り方を目指します。
調べると馬の走り方は複数種類あり、前述の走り方を駈歩(かけあし)と呼ぶらしいです。
移動速度で脚運びが変わってくるのは人間と同じですね。
脚が4本あるのが実に厳しいですけれど。
コマ割りを考える
アニメーションのコマ割りが一番難しかったです。
まず、駈歩で走る馬の脚がどのように接地するかを調べました。
結果としてこのような脚運びで動かすことに。
- 右後脚が着地。
- 右前脚と左後脚が同時に着地。
- 左前脚が着地。
- 全部の脚が浮揚。
基本的にどちらかの前脚が接地状態になりつつ、全ての脚が浮揚する瞬間が存在する走り方が、パカラッパカラッというリズムを作り出しているそうです。
問題は脚が浮揚するタイミング。
様々なサイトを参考にしたのですが、これが全く分からん!
コマ割りで説明したサイトもたくさん見つかったのですがそれぞれコマ数が違っていて、どれが必須コマなのか判断できず。
結局、これといった法則性を見出せませんでした。
馬の癖によって変わってくるのかもしれませんね。
それらしく見えればOKだろうと、接地脚が一致する画像をまねて脚を浮揚させました。
結果がこちら。
- 右後脚が着地。
- 右前脚と左後脚が同時に着地。
- 右後脚が浮揚。
- 左前脚が着地。左前脚が浮揚。
- 左後脚が浮揚。
- 左前脚が浮揚。全ての脚が浮揚状態。
- 全ての脚が浮揚状態を維持。
左前脚と左後脚が同時に接地する瞬間が果てしなく怪しいですが、この脚運びで完成したのが近衛騎士の馬です。
曖昧な個所があったものの、割と自然に動いているのではないでしょうか。
今回の制作では馬の脚の接地動作の理解が深まりました。
次は脚の浮揚タイミングをつかみたいですね。
衣装でごまかせましたが脚の付け根の動きも要練習でしょう。
乗馬動画をスロー再生して動きを観察するのがよいかなと当たりを付けています。
描くたびに完成度を高めていけるようこれからも努めていきます。
新しいものを描くときは題材を知るために資料をあさりますが、久々に「ああ、これは一回で理解しきれないやつだ」と悟りました。
馬を上手に描く人はすごいなあと改めて思います。
一朝一夕で描けるものではありません。
とりあえず私は、自分なりに勉強できた項目が1つでもあれば他の理解を次回に持ち越すようにしています。
描くたびに少しずつ上達する長期プランであせらず頑張っていきますよー。
それでは最後に等倍ドット絵でお別れです。
次の記事でお会いしましょう。