ドット絵

【MoE】当時やり込んだオンラインゲームから「バジリスク」のドット絵

今回は『Master of Epic(略称、MoE)』のドット絵です。

15年以上前にスタートした長寿MMORPGで、かつてはハドソンによって運営されていました。

私も結構長い間プレイしていた覚えがあります。

本ゲームのドット絵としては以前、敵モンスターの「ゴーレム」を描きました。

Twitterで多くの反応をいただき、現在までたくさんの方に愛されているゲームだと再認識した次第です。

その時にあるモンスターの名前が挙がったのが今回のドット絵制作のきっかけ。

ちょっとしたリクエストに応えた気分で気合が入りました。

それでは、どうぞ!

MMORPG『Master of Epic』に登場するモンスター「バジリスク」のドット絵

『バジリスク』

タイトル:『バジリスク』

制作時間:20.5時間

「バジリスク」は『Master of Epic』に登場する敵モンスター。

スルト鉱山というダンジョンに主に生息しています。

ダンジョンの後半に配置されているため比較的高レベルとなり、強さのアベレージは高め。

総じて毒を持っているので対策しないと消耗が激しい相手です。

キングやマザーといったボス個体も存在していました。

稼ぎ場所としても人気だったと思います。

レイドボスに向かうプレイヤー集団が通ることもあって危険が少ないのも利点でした。

ドット絵『バジリスク』について

『バジリスク』の静止画

各バリエーションのバジリスクを並べたドット絵にしました。

前作のゴーレムよりも行動バリエーションを増やしたのが特徴です。

Twitterのコメントが制作のきっかけ。

動きに愛嬌があると見解が一致していたので、モーション数に重きを置きました。

ドット絵として誇張した動作も多いですが、おおむねゲームに準拠しています。

バジリスクのバリエーション

敵モンスターとして出現するバジリスクに絞ってドット絵化しました。

実際はペット限定のカラーが存在するのでバリエーションはもっと多いです。

それぞれ紹介しましょう。

バジリスク

バジリスクのドット絵

最も基本的な緑色の個体。

バジリスクといえばこのカラーです。

浅いエリアに生息し、別種族と縄張り争いしていることも。

ゴールデン バジリスク

ゴールデン バジリスクのドット絵

金色に輝く個体。

個体数が少なくサイズが小さいバジリスクです。

メタルスライムを意識しているのか高速で逃げ回る挙動をとります。

頑張って追いかけて倒してもうまみがないのが残念なところ。

レアモンスターにレアアイテムを安易に持たせないゲームほど良作が多いと思っているので、MoEはこれでいいでしょう。

ソイル バジリスク

ソイル バジリスクのドット絵

スルト鉱山以外に生息する唯一のバジリスク。

エルビン山脈に配置されておりアクセスがいいので、こちらも狩場として人気がありました。

私もこっちでの狩りが多かったです。

デドリーポイズン

デドリーポイズンのドット絵

ボス周辺に多く配置される高位のバジリスク。

毒のブレスを吐きます。

毒玉が砲弾のように飛んでいくのですがドット絵では煙状にしました。

下位のバジリスクをたくさん狩るよりもデドリーポイズンのような上位種を狙った方が効率的だったイメージがありますね。

構成次第なのでしょうか。

サラマンダー

サラマンダーのドット絵

最深部に生息する高位のバジリスク。

炎のブレスを吐きます。

ほぼ火球なのですがドット絵では火炎放射器のように。

ドロップ品が貴重で人気が高かった反面、狩場のキャパシティが狭いので稼ぎに不向きでした。

こだわりポイント

ブレスのアニメーション

ブレスモーションをオリジナルにしています。

ゲームのバジリスクはこんなにお腹が膨れません。

ドット絵らしいメリハリのある動きをさせられればと思い、アレンジしてみました。

エフェクトのアニメーション

毒・炎エフェクトも同様にオリジナル。

ゲーム中のブレスは遠距離攻撃なのでプレイヤーに向かって飛んできますが、ドット絵ではスペースの都合もあるのでバジリスク手前で留まるように。

この手のガシガシ動かすアニメーションは久しぶりだったので描いていて楽しかったです。

たまにはいいですね。

完成したドット絵を使った色作り

バジリスクはモーション別に異なるカラーリングになっています。

いろんなバジリスクの画像

つまり、各モーションにおいて作画と色作りをしなくてはいけません。

色を作りながら作画を進めてもいいのですが工程を分けるのがおすすめです。

ドット絵『バジリスク』の作業手順

ドット絵『バジリスク』の作業ケースを先に説明します。

まず基本の緑色で全モーションの作画を完了させました。

バジリスクのコマを並べた画像

ここまでは色作りと作画の並行作業です。

モーションが出そろったら必要な画像だけを抜粋。

特定モーションのみを抜粋した画像

色を変えればバジリスク1個体分のドット絵が完成します。

色を変更した画像

序盤こそ色を作りながら描き込みをしていたものの、後半は色作りのみに注力できる工程を踏んでいました。

色に専念できるフェーズがあるだけでだいぶ楽だと感じました。

色作りと作画の並行作業は難しい

ドット絵を続けてきて思うのは、色を作りながら描くのは意外と難しいということです。

ドット絵そのものがうまくいっていないと色まで変に見えるもの。

描いていてイマイチだと感じても、作った色が悪いのかドットの配置が悪いのか切り分けが難しくなります。

色を先に確定したい

色を先に作っておくのは非常に良いやり方だと思っています。

使用色が確定していれば作画に注力できるため、作業のスピードアップにもつながります。

しかし実践してみるとこれもなかなか難しい。

というのも、色を先に作ったとして、この色で果たしてきれいに塗れるのか?という疑問が常に付きまとうからです

結局は新しく作った色なので実績がないことに変わりはありません

イマイチなのは色なのかドットの配置なのか。

作業中の迷いから逃げられません。

実績のあるドット絵で色作り

私が色作りでよく使う方法をご紹介します。

過去のドット絵を改変することで「きれいに塗れている実績」を持つ色を作るというもの。

大まかな流れはこちら。

  1. 成功作と思うドット絵を用意する。
  2. カラーパレットの色を変更する。
  3. 完成したカラーパレットを採用して作画する。

過去作(ドット絵)を用意する

自分がこれまで描いてきたドット絵の中でよくできていると思う作品を用意します。

これから描こうとしているドット絵に近いものがベター。

  • ドット絵のサイズ
  • パーツ当たりの使用色数
  • パーツの面積

といった共通点の多さを選択基準にしましょう。

頻繁に画風を変える方でなければ該当する作品がない、ということはないはず……。

ここでは説明用に緑バジリスクを使います。

色を作るために選択した元画像(緑バジリスク)

カラーパレットの色を変更する

メインカラーが青色のドット絵をこれから描くと仮定して進めていきます

用意した画像の色を変更しましょう。

バジリスクの元のカラーパレットはこちら。

元画像のカラーパレット

緑色を青色に調整します。

なぜ緑色を変更するのかというと、元画像のメインカラーが緑だからです。

次作品はメインカラーである青の面積が大きいと予想されるので、元画像の大部分を占めている緑色を変更すれば広い範囲を塗った時のイメージがしやすくなるわけです

変更後の画像・カラーパレットがこちら。

青色に変更した画像
変更後のカラーパレット

色を決める基準は

  • これから描こうとしているドット絵のイメージに合う色であること
  • 色を変更した画像の塗りが汚く見えないこと

です。

変更した画像は完成されたドット絵なので、ドットの配置という観点では完璧な状態。

色を変更して汚くなるようなら「色で失敗していること」が確定します。

ドット配置が正しい画像を使って色を調整することで、色作りが成功しやすくなります

完成したカラーパレットを使用してドット絵を描く

ここでようやく新規ドット絵を描き始めます。

前工程で作った青色を使ってゴーレムのラフを描いてみました。

制作した色を使って描いたドット絵

色がすでに完成している状態から描き始めているのが肝。

他ドット絵できれいに着色できる確認が取れた、実績のあるパレットを使っているといえます。

描いていてうまくいかないと思ったらドットの置き方を真っ先に疑ってよいでしょう。

ラフ状態のゴーレムも、描き込みをこのまま進めて問題なさそうな色合いになりました。

私は他のドッターの制作動画や配信をたまに見ます。

色を作った後、キャンバスの隅っこに球などの立体物を描いて、色調などを確認する方も多いように見受けられます。

今回取り上げた手法は、制作済みのドット絵を使ってそれをやろうという趣旨です。

サンプルを熟練者のようにさっと描くのは難しいですからね。

色替えは単純に楽しいので、その一点だけでもおすすめとなっております。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

最後は等倍のドット絵でお別れです。

次の記事でお会いしましょう!

『バジリスク』等倍

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