先週までずっとお休みしていてすみませんでした。
今後も不定期更新を維持させていただくものの、ドット絵制作にかける時間は戻していけたらと思っています。
さて、3週間ぶりのドット絵はタワーディフェンスゲーム『千年戦争アイギス』。
11月26日にリリース10周年を迎える長寿タイトルです。
公式のアートコンテストが開催されていましたが静画を対象としていたため、私は参加していません。
あくまで一個人が勝手に描いた応援絵としてご覧いただければ幸いです。
タワーディフェンスゲーム『千年戦争アイギス』から、隠密スキルを持った覇権ユニット「黒翼の大天狗クラマ」
タイトル:『黒翼の大天狗クラマ』
制作時間:57.7時間
『千年戦争アイギス』はDMM GAMESから配信されているブラウザゲーム。
タワーディフェンスにユニット育成要素を足し合わせたシステムが特徴です。
キャラクターはクラスごとに特性が違うので、攻略するマップに合わせたユニット編成が大切になってきます。
足止め数を増やして粘りたい場合もあれば高火力で早々にせん滅を狙いたいケースも。
戦略はプレイヤーの手持ち次第です。
いろいろなユニットを育てておきましょう。
クラスは年々、複雑かつ強力になっている傾向があります。
例えば「天狗」というクラスは敵から一切狙われず、どんな場所でも居座れる優位性を持っていました。
強クラスの最高レアリティとなれば、ぶっ壊れ認定されることもしばしば。
気になるクラスが登場したら黒ユニットまで注視しておくのがおすすめです。
黒翼の大天狗クラマ
「黒翼の大天狗クラマ」は最高レアリティ・ブラックの天狗。
2023年11月現在、天狗の黒ユニットはクラマ一人しかいません。
彼女の強みは何といっても範囲隠密。
自分だけにとどまらず周囲のユニットまで隠すことができます。
本来なら1秒すら生存できない危険地帯にユニットを送り込めるようになり、高難易度ミッションの攻略に革命を起こしました。
一時代を築いた覇権ユニットと呼んで差し支えないでしょう。
私は第二覚醒「天魔天狗」のクラマを使っています。
「空神」への分岐が優勢だった当時、イラストで選びました。
時間がたつにつれて天魔天狗の評価も上がっていき、現在はどちらを選んでも問題ないように。
胸か太もも、重視する方で決めましょう。
ドット絵の説明
この作品は黒翼の大天狗クラマのキャラクタードット絵です。
手元のアクセサリーが消えて胸の谷間が見えるのがメインコンセプトになります。
アクセサリーはクラマの力で隠れたというフレーバー。
最近忘れられがちだけどアイギスはエロゲーでもあるんだ。
コンセプトがやらしくても仕方ないんだ。
胸の露出度で選ぶクラマのビジュアル
ドット絵のクラマは覚醒前イラストに準拠したビジュアルになっています。
千年戦争アイギスにおいては最も成長した姿を描くのが私の主義なので、本来であれば第二覚醒(それも絶賛使用中の天魔天狗)にすべきです。
そうしなかった理由は、天魔天狗の衣装だと胸の谷間が見えないから。
天魔天狗クラマは太ももを見せるタイプであり、はだけた着物から胸元が露出するのは空神あるいは未覚醒状態のみ。
空神クラマを育てていませんから実質一択でした。
アイギスはエロゲーでもあるんだ。
仕方ないんだ。
アクセサリーで二覚の要素を
先ほど書いた通り私は成長しきったキャラクターを描く主義なので、第二覚醒に全く触れないのは抵抗があります。
覚醒成分を補うため、第二覚醒イラストに描かれている装飾品をドット絵に取り入れることにしました。
胸元を隠しているアイテムは天魔天狗クラマが装着している数珠がモチーフになっています。
表面に描かれているのは天狗を覚醒する際に素材として使用するクラスのシンボルマーク。
数珠の大玉が覚醒オーブを表すダブルミーニングにしています。
カラスと夕日はフレーバー
フレーバーとしてバックグラウンドにカラスと夕日を配置しました。
ゲームに登場する天狗は基本的にカラス天狗なので、眷属的な意味合いを込めてのカラスです。
カラスが鳴くのは夕暮れ時のイメージがあったので夕日も追加。
シルエットと合わせて東の国らしい風景になってくれたかなと思います。
[制作記事]コアな部分のデザイン変更
私はアイディアをメモで残しておいて後日制作、ということをよくやります。
今回のクラマは2022年に思い付いたドット絵。
つまり1年以上経過してようやく着手したわけです。
しかし作り始めてみると計画通りに作れないことが判明。
しぶしぶデザイン変更しました。
ずっと寝かせていたアイディアをボツにするのは気が滅入りますよね。
ここからは変更の概要をまとめてみます。
初期デザインはつなぎ模様の切り絵
完成版のドット絵でクラマが持っているアイテムは数珠です。
しかし計画段階ではつなぎ模様の切り絵を持たせるつもりでした。
※上は仮画像。ちゃんとキャラクターを描き込むつもりだった。
王子(青色)を中心に覚醒前・覚醒後・第二覚醒後の各クラマ(赤色)が手をつないでいるデザインです。
クラマの出身国らしい和のフレーバーがありますし、天魔天狗を入れるノルマを達成できます。
キャラクター型の切り絵を隠す演出も、範囲隠密というユニット性能とマッチ。
今回のドット絵におけるコアなデザインとして重要視していました。
初期デザインの問題点
重要なデザインをなぜ不採用にしたのか?
それは以下の理由から作画困難と判断したからです。
- 作画スペースがない。
- 色が同化して視認性が悪い。
それぞれご説明します。
作画スペースがない
ドット絵制作にあたって主役のクラマから作画しました。
完成後に気が付いたのは胸元の空間の狭さです。
このスペースに5キャラ分の切り絵を描くのは厳しいと言わざるを得ません。
しかも内4人は同キャラですから覚醒状態を判別できる作画が求められます。
覚醒前・覚醒後・空神は同系色ですので描き分けの面からも難易度が高いです。
色が同化して視認性が悪い
もう1つネックになったのは配色でした。
切り絵の下に位置するのはクラマの肌。
切り絵側にも肌(顔や手)が存在するため、重ねると見えづらくなってしまうのです。
サイズの小ささを考えると輪郭線を使うのも難しい。
クラマの上に切り絵のクラマを重ねるとどうしても色が被りがちで、そもそも不適切な発想だったのだろうという結論に達しました。
代替デザインに必要な条件は?
切り絵に代わる候補を探すため、必須条件を洗い出しました。
- 天魔天狗をにおわせること。
- 下に垂れる性質を持つこと。
1つ目は私のこだわりで決めた条件。
どこかに第二覚醒要素を入れておきたいというものです。
2つ目はドット絵のコンセプトを満たすための条件。
垂れた部分で胸元を隠すつもりなので重力で下がる性質がなくてはなりません。
そうして見出したのが、第二覚醒・天魔天狗のクラマが首からかけている数珠でした。
デザイン変更でうれしい発見
切り絵から数珠に変更した際、アイディアをより発展させられる発見がありました。
- 大玉が覚醒オーブに似ている。
- 配置できる大玉の数が覚醒で使うクラス数(3個)と一致する。
という2点を見出したのです。
覚醒要素を増やしたいと思っていたところに「覚醒を示唆する材料」が沸いて出てきた格好になります。
さっそくクラスシンボルを追加。
これで手元の数珠が
- 天魔天狗クラマが身に着けている装飾品
- 覚醒オーブ
- 天狗の覚醒に使用する素材クラス
という3つの意味を持つようになりました。
切り絵に代わるアイテムとして十分と言っていいのではないでしょうか。
ブログ運営を始めて初の未更新を経験。
どうせ今は不定期ですし、もはや日曜更新にこだわる必要はないのではと考えています。
曜日に縛られなければ時事ネタにフォーカスしやすくもなりますし。
ドット絵が完成していて記事を執筆できるならば、いつでも更新するようにしようかな。
それでは今回はここまで。
次の記事でお会いしましょう。