ドット絵

【Lobotomy Corporation】リスクレベルは低いが即死級の攻撃力「肉の灯篭」のドット絵

今回はシミュレーションゲーム『Lobotomy Corporation』のドット絵です。

いつものごとく怪物(アブノーマリティ)を描きました。

ゲーム内マップを再現したドット絵は久しぶりです。

数か月前から着手していたものの他から先に出来上がっていき、本日になってようやく公開。

描きかけを消化できるとやっぱりスッキリしますね。

それでは、どうぞ!

ゲーム『Lobotomy Corporation』から、うっかりが発生しやすいアブノーマリティ「肉の灯篭」のドット絵

『肉の灯篭』

タイトル:『肉の灯篭』

制作時間:22.3時間

「肉の灯篭」は『Lobotomy Corporation』に登場するアブノーマリティ。

チョウチンアンコウに似た見た目をしており、頭からは疑似餌の代わりに美しく輝く花をぶら下げています。

収容室から脱走すると床下に隠れ、花を囮に獲物を待ち構えます。

アブノーマリティの頭上を通過した職員は食べられて即死。

リスクレベルは低いものの見落としが大きなロスにつながる、油断ならない相手でした。

鎮圧を試みた近接武器の職員が食べられてしまうミスも……

はい、ミスったのは私です

ドット絵『肉の灯篭』の説明

『肉の灯篭』静止画

ゲーム内エリア背景付きでストーリー性のあるドット絵にしました。

Lobotomy Corporationでよく使っていたフォーマットが久しぶりの登場。

作業を終えて部屋から出てきた職員をアブノーマリティがパックンチョ、というフレーバーです。

実際に同じ目に合ったことがあります

職員は勝手に定位置まで移動するので経路に潜まれると……。

肉の灯篭

肉の灯篭は花に近づいた獲物を下から丸呑みにします。

口周りの形状はワニに近いでしょうか。

ドット絵では画面の両端から顎が閉じて捕食する演出にしました。

両端から顎が迫るシーン

元から形状を想像しにくいアブノーマリティですし、ゲーム通りでないことをここで宣言しておきます。

こだわりポイント

懲戒チームが管理するエリアを背景にしました。

赤い室内が特徴です。

懲戒チーム管轄エリアのドット絵

Lobotomy Corporationではアブノーマリティの収容室がエリアで区切られています。

これまではうす茶色のコントロールチーム、紫色の情報チームを舞台としたドット絵を描いてきました。

同エリアだと背景を使い回したくなってしまいますし、過去作と色合いの違いが生まれません。

Lobotomy Corporationでは今後、各エリアを順番にドット絵にすることにしました。

過去作の色合いから制作対象を決める

私は様々なタイトルのドット絵を描いています。

作業のノリや気分に応じてその日の制作対象を選んでいるので、着手時期に対して完成順が入れ替わることはしょっちゅうです。

そんな私ですが、一点集中して完成させたいドット絵を選ぶ判断基準を持っています。

その一つが作品の「色合い」。

ネタ切れの時はこの観点から切り込んで描き始めることも。

後半記事では今回のドット絵の題材を決めた流れについて書いていこうと思います。

たいした内容ではありませんが、この程度の基準で作業しているんだなくらいに受けとっていただければ幸いです。

ここで述べる色合いとは

ドット絵の色使いにはドッターさんの特徴が出ます。

ある色に寄る方もいれば、独自の色の組み合わせを確立している方も。

ここでいう色合いとはドッターさんの個性・スキルに依存するものでなく、題材となるキャラクターや背景の色によって生じる、単なる「ドット絵全体の色」を差します。

ぱっと見て青いと感じたならそれは青いドット絵だという、そんな印象レベルの話です。

ドット絵の色合い

ドット絵の色合いはどこで決まるのでしょうか。

キャラクター自体の色はもちろん重要な要素ですが、私は背景の比重が大きいのではないかと考えています。

例えば今回のドット絵『肉の灯篭』。

『肉の灯篭』静止画

背景の面積が大きいからか、主役であるアブノーマリティの白色を差し置いて赤い印象を受けませんか?

判断基準は人によりけりだと思いますが、私はこれを「赤いドット絵」と見なしています。

以降の文章では、基本的に私の感覚で色を断定していますのでご注意ください。

作品を並べたときの印象

制作物の色合いを認識して何になるかといいますと、振り返りの時に役に立ちます。

以下は直近で私が制作したドット絵です。

直近のドット絵一覧(フォルダ内)

フォルダ内をサムネイル表示しています。

重要なのは一覧で参照すること。

こうして眺めていると

「前作は赤が強めだ」

「その前は全体的に茶色くて弁当みたいな色使いだ」

なんて感想が浮かんできます。

そうすると

「赤いドット絵が少なかったから前作は赤ベースにした」

「その前は暗い色が合う題材(ホラー)ばかりだったから色も地味になった」

なんて振り返りをできたりします。

色合いから制作物の傾向をなんとなくつかめるのです。

次作品の方針を色から決める

さて、私は制作物一覧の印象から、次のドット絵の題材の取っ掛かりを決めることがあります。

ドット絵『肉の灯篭』はそうでした。

先ほどのフォルダ内画像をご覧ください。

前回制作したドット絵はエリュートです。(画像の赤枠内)

前作を示した画像

レッドドラゴンを擬人化したキャラクターだけあって、赤系統の色を多く使った作品になっています。

これを踏まえ、

「赤いドット絵はまだ少ない。もうひとつ増やせばバランスが取れそう。」

と考えました。

(ここの選択はその人のセンスだと思います)

今回のドット絵『肉の灯篭』は使う色から先に決めていたことになります。

背景色の融通が利く題材を選ぶ

赤を使うと決まれば次は題材選び。

描きたいタイトルやストックしておいたアイディアから、赤が映えそうな題材を見繕うだけです。

とはいえ、赤ベースで作画できる題材を都合よくキープできているとは限りません。

そこで白羽の矢が立ったのがLobotomy Corporationでした。

Lobotomy Corporationにおいてはフロアごとに固有のカラーリングが存在。

任意のカラーを持つフロアを背景に選定すれば、ドット絵の色合いをコントロールできます。

元々描きかけだった肉の灯篭に懲戒チーム管轄の赤いエリアをあてがい、白いアブノーマリティが「赤いドット絵」になったのでした。

『肉の灯篭』静止画

選択肢の多さゆえに(やる気が出なくて)いずれにも着手できないことはしばしばあります。

色を決め打ちしてしまえば題材が限定されるので、かえって作業を進められる効果があるんじゃないかと思いました。

題材を定める意味でリクエストなんかも良いと思うので、私もいずれ何らかのかたちで導入するつもりでいます。

ただ、知っているタイトルじゃないとにわか感丸出しで、クオリティが下がる気がするんだよなあ……。

心配。

それでは今回はここまで。

次の記事でお会いしましょう。

『肉の灯篭』等倍

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