今回は漫画をテーマにしたドット絵です。
これまでも漫画を題材にした作品を公開してきたものの、タイトルが偏りがちになっているのが実際のところ。
そこで好きな漫画をピックアップした後、描いたことのないタイトルを選択する形式で題材を決めてみました。
四半期が終わった直後ということもあり、まずは新しいタイトルに手を伸ばしていきたい所存です。
完結作品とはいえ比較的新しめ、かつ有名タイトルなので今でもファンが多いはず。
ぜひ見ていってください。
ギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』から主人公「ボボボーボ・ボーボボ」の初登場シーン
タイトル:『ボーボボ登場』
制作時間:26.0時間
『ボボボーボ・ボーボボ(ボーボボ)』は週刊少年ジャンプに連載されていたギャグ漫画です。
時は300X年。
地球を支配するマルハーゲ帝国は全国民をボーズにするべく「毛刈り」を実施していました。
そこで毛の自由と平和を守るために立ち上がったのが鼻毛真拳の使い手「ボボボーボ・ボーボボ」です。
ギャグバトル漫画というジャンル通りキャラクターが常に理解できない行動をとるので、読者視点で展開を全く読めないのがこの漫画の味。
『北斗の拳』『キン肉マン』など1980年代ジャンプ漫画のパロディも多く登場します。
現在ではボボボーボ・ボーボボもインターネットミームやパロディで使われるタイトルになりました。
ところてんマグナムなんかはパロディ元より有名かもしれませんね。
なお、人気作品につきテレビアニメ化されましたが、PTAで問題視されるくらいに低俗番組扱いだったそうです(笑)。
ボボボーボ・ボーボボ
「ボボボーボ・ボーボボ」は漫画『ボボボーボ・ボーボボ』の主人公。
毛深く筋骨隆々、金髪アフロにサングラスという個性的ないでたちです。
鼻毛真拳の伝承者で鼻毛を使って戦います。
具体的にどう攻撃するかは漫画でご確認を。
7歳の時に故郷・毛の王国をマルハーゲ帝国によって滅ぼされており、復讐(と祖国の使命)のために立ち上がりました。
第1話ではピーマンを残したことが原因で野菜たちから制裁を受け、はりつけ状態で初登場。
ボーボボいわく「ピーマンはしょっぱい」とのこと。
誤解されそうなので念のため補足しておきますがボーボボは作中トップクラスに強いです。
関東野菜連合
「関東野菜連合」は第1話で登場した、おそらく暴走族。
ボーボボをはりつけにしたうえバイクで引き回し、「次にピーマンを残したらこの程度じゃ済まさない」と忠告して去っていきました。
この漫画によくいる使い捨てキャラクターです。
ニンジン
「ヘッド」と書かれた鉢巻きを装着した、関東野菜連合のリーダー。
バイク後部にはりつけにしたボーボボを載せていました。
トマト
口ひげを生やしたいい面構えのメンバーでバイクに2ケツしています。
手に持った旗には「ビタミンC」の文字とヘッドであるニンジンのイラスト。
ジャガイモ
これまた気合の入った面構えのメンバーで、ナスと2ケツ。
世紀末デザインのバイクにまたがっています。
旗には「果汁100%」の文字。
お前ら野菜だろ。
ナス
バイクを操縦している方のナスビ。
背中の旗には「関東野菜連合」の文字。
彼らのチーム名だと解釈しました。
キャベツ
チームのゆるキャラポジション。
この漫画はマスコットみたいなビジュアルのキャラクターが集団に混ざっていることがよくあります。
長ネギと一緒に段ボール箱型のバイクに搭乗。
旗の文字は「健康第一」。
野菜は体にいいもんね。
ドット絵の説明
この作品は漫画の第1話・ボーボボ初登場シーンをドット絵で表現したものです。
野菜たちが乗っているバイクから連想し、レースゲーム風のスクロールアニメーションにしました。
集中線を使った漫画表現も残しています。
関東野菜連合のメンバー
漫画の関東野菜連合はもっと大所帯です。
見える範囲でスイカもいましたし後ろも続いているでしょう。
と考えつつも見える範囲でしか描けないので、中央を走るメンバーに絞って作画しました。
旗に描かれている文字
野菜が持つ旗には文字やイラストが描かれています。
さすがに面積が小さいので読めるレベルの再現は諦めました。
何かが書かれていると分かれば十分という判断です。
描かれている内容は前項のキャラクター紹介にまとめたのでそちらをご参照ください。
腕前が足らず申し訳ない。
[制作記事]高速アニメーションの簡単ポイントをまとめてみる
ドット絵はアニメーションの種類によって難所が異なってきます。
同時に易しい面も違ってくるため、作品タイプと自分のコンディションの合致度合が進捗に反映されることがよくあります。
今回のドット絵はバイクで疾走するスピード感のあるアニメーション。
言い換えるなら高速な動きのあるアニメーションです。
振り返ると「すんなり完成させることができた」印象を受けました。
高速アニメーションが簡単だった要因について思うところをまとめてみようと思います。
なお、こういった高速タイプのドット絵を描いたのは久しぶり。
適用できる題材は限られているのかもしれません。
作画数(コマ数)が少ない
高速アニメーション一番のお手軽ポイントはコマ数が少ないこと。
すなわち作画枚数が少なくて済む、これに尽きます。
アニメーション速度は各画像の表示時間で変わるほか、コマ数も影響します。
例えば1コマ当たりの表示時間が同じでもコマ数が少ない方が全体の表示時間が短くなりますから、アニメーション1周にかかる時間が短い、イコール高速表現ということになります。
以下は4コマ構成(左)と2コマ構成(右)の土煙アニメーション比較画像。
どちらが好みかはいったん置いておくとして、右のほうが速く見えないでしょうか。
高速アニメーションではある程度までコマ数を減らす必要があるため、おのずと作画枚数が減って楽ができるのです。
コマ間のつながりをさほど意識しなくてよい
高速の物体は短い時間で大きく変化します。
次の瞬間には位置や形が大きく変わっているでしょう。
このことから言えるのは、高速アニメーションのコマが前コマと大きく違ったとしてもたいして気にならないということです。
これはアニメーションの中割りが不要ということと同義です。
作画枚数が減ることはもちろん、前コマとのつながりが不自然だから描き直しになるという失敗が発生しません。
試しに、以下は先ほどのアニメーション比較。
4コマから2コマに枚数を減らしても「バイクが起こした土煙」という見た目上の役割をきちんと果たしていると思いませんか?
高速アニメーションはある程度の粗さを受け入れてくれるので、作画の説得力という面で楽ができます。
今回のドット絵はキャラクターの静止画を描くところに時間がかかり、反対にアニメーションはすぐ終わりました。
野菜とはいえキャラクター数が多いので完成させられるか不安でしたが、動きをつける段階になってから予想外の進捗が出て驚いています。
やはり色々なパターンの作品を作っていないとうまくペース計算ができませんね。
良い方向に転んでくれて助かりました。
それでは今回はここまで。
次の記事でお会いしましょう。