ドット絵

【MUGEN】夏のホラー企画第5弾!グロテスク要素を詰め込んだ格闘ゲーキャラ「グロスプー」のドット絵

2023年ホラー企画の第5弾。

王道ホラー作品が続いていたので少しベクトルを変え、昔はまっていた『M.U.G.E.N』のドット絵を描いてみました。

M.U.G.E.N関連は過去にもいろいろ描いています。

一時期はオリジナルキャラクターを作ろうとしたこともあるくらい入れ込んでいたコンテンツ。

界隈から離れたとはいえ当時から思い入れのあるキャラクターがまだ多くいるので、こういうタイミングでねじ込めたのは我ながらあっぱれですね。

ぜひ見ていってください。

格闘ゲームエンジン『MUGEN』で制作されたグロキャラクター「グロスプー」

『グロスプー』

タイトル:『グロスプー』

制作時間:46.2時間

『M.U.G.E.N』はフリーの2D格闘ゲームエンジンです。

格闘ゲームツクールと同種のツールと説明すれば伝わりやすいでしょうか。

略称である『MUGEN』呼びが一般的。(この記事でも以降はMUGENと記載いたします)

他の人が公開しているキャラクターやステージ、BGMを登録することで、プレイヤー独自の格闘ゲーム環境が出来上がります。

後は遊ぶもよし、クリエイターになって制作・公開する側に回るのもよし。

好きな版権キャラクターを格闘ゲームに参戦させたい、オリジナルキャラクターを動かしたい、という要求にも応えられるツールになっています。

2Dゆえにドット絵が用いられることが多く、MUGENブームからドット絵を始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

グロスプー

スプーのドット絵(アニメーション)

「グロスプー」はsoukenさんが製作したMUGEN用キャラクター。

作画崩壊したスプーにサイレントヒルばりのグロテスク要素が追加されています。

グロスプーの前に「スプー」について触れなければならないでしょう。

スプーはNHKの子供向け番組に登場していたマスコットキャラクター。

ある事件をきっかけに知名度が上がりました。

説明すると、うたのおねえさんが絵かき歌コーナーで描いたスプーの作画が崩壊。

あまりに怖い見た目から地獄のモンスターなどと呼ばれ、今もネット上でネタにされ続けています。

検索すると真っ先に見つかるのがこちらのスプーであり、もはや原作より有名になっているかもしれません。

グロスプーはこの作画崩壊したスプーがモデルとなっており、soukenさんいわく「地獄のモンスターっぽさを追求する」というコンセプトで製作したとのこと。

触手を出す、異界のクリーチャーを召喚する、変形するといったグロテスクさを感じさせるアクションが組み込まれています。

好きな人にはたまらないスプラッター要素も搭載。

かわいい(?)マスコットにグロ要素を足すという発想に、当時かなり驚かされました。

ドット絵の説明

『グロスプー』静止画

この作品はデフォルメされたMUGENキャラクタードット絵のシリーズです。

過去作はこちらから。

コレクション感覚で並べて楽しめるフォーマットになっています。

いつもは集合絵で公開しているのですが、アニメーションを付けるとさすがに数を出すのが厳しくなりますね。。

スプーは残念ながら単体での公開です。

前半は血涙を流すモーション。

グロスプーの血涙アニメーション

後半は異界のクリーチャーを召喚するモーションになっています。

グロスプーの召喚アニメーション

スプーに血涙を追加

グロスプーの血涙アニメーション

グロスプーは血の涙を流していた覚えがあったのですが改めて見返すと特になし。

血を使った演出が多いので記憶違いだったのかもしれません。

とはいえ鮮血は欲しいので一応採用。

結果として独自解釈になりました。

召喚クリーチャーはエロなしが基準

召喚クリーチャーのドット絵(アニメーション)

グロスプーはエログロの部類だと思っています。

ち○んことか出てきますから。

私がサイレントヒルを引き合いに出しているのもそのためです。

ただ、それらを採用すると年齢制限が必須になりかねないのでドット絵では出さない方針に。

下段攻撃技でスプーが召喚する人型クリーチャーのみの採用としました。

AI戦でよく使用されるので見覚えのある方が多そうなのはいいですね。

ちん○こはデフォルト設定だとお目にかかれなさそう。

[制作記事]背景カラーはどうしよう?

MUGENドット絵ではキャラクターに不足している色を背景で補っています。

模様は2色を組み合わせられる格子柄。

自由度が高い一方、候補が多く決めるまでにいつも時間がかかります。

ここでは色を決定する考え方についてまとめてみました。

パターン1:並べたときのバランスで決める

集合絵として並べたときの調和は指針のひとつ。

赤・青・黄・緑・白……各系統の色が全体に散らばるようにしたいですね。

同じ系統の色が集中するアンバランスさは避けたいところ。

MUGEN凶悪キャラクターのドット絵(過去作)

コンセプトによって反対に色相を統一するのもありかと思います。

○○属性ピックアップ、とかですね。

スプーのドット絵に関してこの案は除外。

単体公開になるのですから。

パターン2:キャラクターのイメージカラーを使う

キャラクターに使われている色、すなわちイメージカラーを使うのも有効な手段でしょう。

スプーなら黄色と緑色が大部分を占めていますから格子柄も同系色にすればいいわけです。

イメージカラーを用いた背景(アニメーション)

ドット絵全体にイメージカラーが反映されることで描かれているキャラクターを見分けやすくなるメリットも生まれます。

MUGENドット絵は集合絵を想定していますから、判別しやすさの恩恵も大きいでしょう。

反面、同系色の背景にキャラクターが溶け込んで目立たなくなりがちなのは問題です。

さらに単体公開だと、見分けやすいというメリットもさほど効果がありません。

パターン3:キャラクターに使用していない色を使う

キャラクターに使用していない色を選択すれば、主役を目立たせることができます。

例えば正反対の色ですね。

スプーを構成する黄・緑の補色は青・紫。

格子柄に反映してみました。

補色を用いた背景(アニメーション)

イメージカラーを用いたときよりキャラクターがはっきりしたのではないでしょうか。

難点はキャラクターとの相乗効果がないこと。

キャラクターを目立たせる以上の効果がありません。

むしろ関係ない色を使うのでキャラクターイメージをつかみにくくなるというデメリットが。

炎属性のキャラクターの背景が青だったら不自然に感じますよね。

パターン4:ビジュアルに反映されていないイメージカラーを使う

最後はキャラクター自体のカラーリングではなく、そのキャラクター性(性格や能力、雰囲気など)に沿ったイメージカラーを使う方法です。

グロスプーは血みどろな印象があるので赤や紫、黒がマッチするでしょう。

イメージカラーを用いた背景2(アニメーション)

どれもスプー自体のカラーリングと被らないのもグッドポイント。

スプーではこの案を採用しました。

パターン2と3のいいとこ取りを期待できます。

しかしメリットを広く享受できるということは、尖った長所が失われているということ。

背景とキャラクターの色を一致させたときほどの印象強さはありませんし、部分的な色被りが発生し召喚クリーチャーと背景が同化気味になってしまいました。

良さもあれば悪さもあるといったところでしょう。

久しぶりにモーション重視でドット絵を描けて楽しかったです。

前のコマから大きく形を変えて動くドット絵はやはり何とも言い難い良さがあります。

私の中で動くドット絵イコール格闘ゲームということもあってMUGENにはまた挑戦したいですね。

過去の知識で描いて、にわかと言われないか不安ですが。

それでは今回はここまで。

次の記事でお会いしましょう。

『グロスプー』等倍

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