今回は『Master of Epic(MoE)』のドット絵です。
今なお続く長寿MMORPGで、私も長い期間プレイしていました。
スキル制で成長の上限が決まっているためプレイ時間による格差が発生しづらく、長期離脱後も好きなタイミングで戻ってこられる気軽さがあります。
ロケーションチェックのために大昔のアカウントを引っ張り出してきたのですが、ゲームにちゃんとログインできました。
さすがにかつての賑わいは失われていたものの狩場が空いていそうだったので、これはこれで雰囲気の違った楽しみ方ができるかもしれません。
前置きはこのくらいにして、それでは、どうぞ。
MMORPG『Master of Epic』から収穫オブジェクトでもあるモンスター「ファンガス」のドット絵
![『ファンガス』](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/MoE_Fungus_2bai.gif)
タイトル:『ファンガス』
制作時間:19.9時間
「ファンガス」は『Master of Epic』に登場する、収穫スキルで採集できる性質を持ったモンスターです。
取れる素材の需要は細く、いずれも狙って倒すような相手ではありません。
しかしながら人気狩場に生息しているため、相手せざるを得なかったプレイヤーも多いことでしょう。
見た目やしぐさがかわいいのでペット化を希望する声もちらほら聞こえました。
ゲームから離れている間に擬人化バージョンのペットは登場したようです。
ドット絵『ファンガス』の説明
![『ファンガス』静止画](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-W01-Fungus-min.png)
ゲーム内に登場するファンガス系のバリエーションを一通り描きました。
ゲームから離れている間に追加された新種やペットがいた場合はケアしきれていないのでご注意を。
アース マッシュルーム
![アース マッシュルームのドット絵](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-W02-EarthMush.gif)
「アース マッシュルーム」はミーリム海岸の廃坑内に自生する収穫専用オブジェクトです。
はい、初っ端からモンスターではありません。
ファンガスのグラフィックはキノコ系の収穫物・モンスターで兼用されています。
ファンガス系を全て描く方針にしたためモンスターと収穫用オブジェクトを混在させることになりました。
このファンガスはかなり小さいのですが、ドット絵映えのためにモンスターと同サイズに作画しています。
実サイズは装飾用に描いた小キノコくらいです。
![小さいキノコのドット絵](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-W02-MiniFungus-min.png)
ポイズン ファンガス
![ポイズン ファンガスのドット絵](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-W02-PoisonFungus.gif)
「ポイズン ファンガス」はアルビーズの森に生息するモンスター。
ペット育成の聖地に群れているのでテイマーにとっては見慣れた存在かもしれません。
毒攻撃がそこそこ痛く倒したところでたいしたうまみもなし。
ファンガス系モンスターは人気スポットの妨害役として配置されがちですね。
なお、ポイズン ファンガスには大きいボスバージョンもいます。
ルミナス ファンガス
![ルミナス ファンガスのドット絵](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-W02-LuminousFungus.gif)
遭遇する機会が最も多いのがこの「ルミナス ファンガス」ではないでしょうか。
エイシス・ケイブという人気狩場に生息しており、戦闘に反応して乱入してきます。
倒しても実入りが少ないうえカウンターで範囲魔法攻撃を放ってくるので、とにかく邪魔な存在でした。
当初は「稼ぎ効率を調整するために実装された」なんて噂されていたような。
ファンガスの配置は(以下略
こだわりポイント
![ファンガスに照らされる地面のドット絵](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-W03-Kodawari-min.png)
ルミナス ファンガスはエイシス・ケイブ内で光源の役割を果たしていました。
そこでファンガスの周りを明るくして黒背景(=暗闇)を照らすフレーバーに。
明かりによって地面のキノコが見えるのがミソです。
固有パーツを持つ色替えドット絵
![](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-eyecatch02-min-1024x538.png)
赤ければ「ファイア×××」、青ければ「アイス×××」のように色の違いで派生を作り出すのは、創作でもはや定番手法になりました。
ドット絵においても「色替え」は重要なファクター。
過去作『バジリスク』のような集合絵だとキャラクターの色を変更するだけでバリエーションを増やせるので、生産性の向上にもつながります。
しかし昔の作品ならともかく、現代で「色を変えただけ」タイプはなかなかお目にかかれません。
赤ならば炎のエフェクト、青ならば氷のパーツといった具合に、色に見合う固有パーツが追加されていることがほとんどです。
そういった題材をドット絵化する場合は当たり前ですが新規の描き込みが必須になります。
なるべく効率的に制作するにはどうすればいいでしょうか。
今回の手法を記録しておきます。
ファンガスの固有パーツ
ファンガスにおける固有パーツは「傘の模様」です。
アース マッシュルームは赤いぶち、ポイズン ファンガスは黄色のまだら、ルミナス ファンガスは青い層、という具合。
![各ファンガスのドット絵](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-T01-Fungus-min.png)
色を変えたところで他ファンガスにならないのが悩ましいところです。
アース マッシュルームとポイズン ファンガスの色を変更してみました。
![色を変更した画像](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-T01-Fungus2-min.png)
アース マッシュルームを紫色にしたからといって模様が違うので、「はい、ポイズン ファンガスです」とはなりません。
ルミナス ファンガスだけはモーションも違うため、正確には他2つのドット絵と別枠になります。
色替え対象部分を先に作画する
作画にあたって全ファンガス共通のパーツと、個別に描き込みが必要なパーツに分けて考えました。
前者はファンガス本体が該当します。
後者は固有パーツである傘の模様。
色違いのファンガス本体に、固有の模様がそれぞれ重なっていると捉えます。
![本体に模様を重ねるイメージ](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-T02-Image-min.png)
まずは共通部位である本体を先に作画しました。
![ファンガス本体の画像](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-T02-Base-min.png)
最初の作画はバリエーションの中で最も描き慣れた色で進めると楽です。
ここではロック マッシュルームの色を使いました。
色を変更する
共通部位が完成したら色を変更します。
この画像で予定しているバリエーションはアース マッシュルームおよびポイズン ファンガスの2種。
前者の色を使って作画を終えた状態なので、紫系に変更して後者の画像を作りました。
![色を変えたファンガスの画像](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-T03-CC-min.png)
色替えフェーズでは色作りに専念できるため、苦手な色がバリエーションに含まれていてもは比較的簡単です。
作画で得意な色を選択したのは難しい色をこのフェーズに回すためでした。
固有パーツを描き込む
各ファンガスの本体が完成したので固有の模様を描き込んで完成です。
![模様を描き加えた画像](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/Moe-Fungus-T04-CC2-min.png)
※最初の4枚ずつをピックアップしています。
ファンガスはこれまで描いてきたMoEのモンスターと異なり固有のパーツを持っている特徴がありました。
そこで
- 色替え対象のパーツ
- 描きおろし対象のパーツ
に分解して作画を進めました。
色替え画像を量産した後に、残りのパーツを個別に描き足します。
手間はかかりますが、少しだけ個性の加わった色替えキャラクターの集合絵は満足感があっておすすめですよ。
それでは今回はここまで。
次の記事でお会いしましょう。
![『ファンガス』等倍](https://toristar.com/wp-content/uploads/2022/05/MoE_Fungus.gif)