クリスマスですね。
クリスマスですけど季節絵は描けませんでした。
計画的に制作していなかったから仕方ないですよね。
言い訳はそこそこにして、今回は時事ネタと全く無関係な『御城プロジェクト:RE』のドット絵です。
キャラクターにフォーカスして描くことが多かったタイトルですが、久しぶりにメッセージ性を重視した(?)作品にしてみました。
お殿さまなら共感できるネタのはず。
ぜひ見ていってください。
『御城プロジェクト:RE』から「増築用施設」と「所持枠」
タイトル:『施設の所持枠を何とかしてくれ!』
制作時間:36.4時間
『御城プロジェクト:RE(城プロ)』はDMM GAMESから配信されているタワーディフェンスゲーム。
キャラクター全般がお城を擬人化した「城娘」であることが特徴です。
設定周りに城主や歴史的なエピソードが盛り込まれており、「学べる」コンテンツになっています。
かくいう私も城プロの影響を受けて、地元のお城に興味を持てるようになりました。
城プロには「増築用施設」という装備品システムがあり、城娘の能力を底上げできます。
門や堀といったリアルのお城に存在した防衛機能をモチーフにしていてフレーバーも十分。
名古屋城のしゃちほこなど特定のお城をイメージしたユニークな品も存在するので、見所を知るのに役立ったりも。
各城にイメージ施設を装備させるのが私のプレイスタイルです。
施設について触れたところで、実は今の城プロには少々問題が。
ユニーク施設がじゃんじゃん追加されることで所持枠が圧迫されているのです。
つい先日のアップデートで施設所持枠が拡張されたものの、プレゼントボックスに入れっぱなしだったアイテムを取り出したらすぐに満杯。
預かり所の実装が前々から予告されているので期待したいところですね。
やくも
神娘の「やくも」は施設を保管している工房の管理人。
築城や武器開発で殿をサポートします。
うっかり者なのでストーリーでは失敗も多く、それがまたチャームポイント。
城プロで一番好きなキャラクターです。
増築用施設
施設は門や堀といった「リアルのお城に存在した防衛機能」がモチーフになっています。
1ユニットにつき4つまで装着可能で、同じステータスの重複加算は不可。
一番高い修正値が反映されます。
性能やカテゴリはアイコンで判別可能。
門
攻撃力を上げる施設。
現代城プロは火力正義なので需要が高めです。
堀
防御力を上げる施設。
装備枠を空けるくらいなら付けておく程度の印象。
石垣
耐久を上げる施設。
防御力よりは効果を感じるかもしれません。
狭間
射程を上げる施設。
射程アップはさすがに強く、遠近問わず優秀な施設です。
エンドコンテンツの交換所には加算値の高い施設が月替わりで補充されるため、なるべく入手していきましょう。
所持枠が足りませんがね!
水源
回復を上げる施設。
たまに回復武器種が出撃できないマップがあるので、自然回復力を高める需要はあるのかも?
しゃちほこ
計略の初回待ち時間を短縮する施設。
コスト稼ぎ関連は特に初動を急ぎたいケースが多いので重宝しています。
祠
配置時のコストを軽減する施設。
城プロにおいては巨大化しながら配置位置に居座るのが基本なので必要な機会が少ないかも。
鎌ユニットをよく使う人は愛用しているのでしょうか。
櫓(塔)
複数の能力を上げる施設。
代わりに加算値は小さめ。
海外施設だと名称が塔になります。
鎧兜
複数の能力を上げつつ、他の修正値と重複が可能な施設。
代わりに修正値が極めて小さく実用性はなさそう。
エンドコンテンツの報酬なので記念品と割り切るのがいいでしょう。
茶室
攻撃速度を高める施設。
比較的新しく登場したカテゴリで、防御系の施設よりは有用かもしれません。
庭園
攻撃後の隙を短縮する施設。
茶室と同様に、攻撃性能を少しでも高めたいキャラクターに装着させています。
イベント・記念品
コラボ等の記念に実装される施設。
通常カテゴリに属さず、いずれもユニークなアイコンをしています。
ドット絵の説明
この作品は「施設の所持枠を何とかしてくれ!」というメッセージを込めたネタドット絵です。
あふれる施設に押しつぶされるやくもを描きました。
工房がいつまでたっても広くならないので管理人が犠牲に……。
施設確認画面のUIを模したデザイン
やくもが身を乗り出している枠は、ゲーム内の施設管理画面UIをモチーフにしています。
じっくり観察すると金属製のビスなど、実物のお城にある柱と同じデザインだったんですね。
地元のお城の門もこんな感じでした。
背景抜きのドット絵
背景を透過し、動画配信中に表示されるGIFアニメーションっぽい作りにしてみました。
こういう形式は千年戦争アイギスのレギーナやAoEの近衛騎士以来でしょうか。
ありがたいことに私のドット絵を使用したいと声をかけてくださる方も現れており、活用しやすいドット絵の制作も視野に入れていきたいですね。
[制作記事]施設アイコンの金属表現におけるレイヤ分け
ドローイングソフトには大抵の場合レイヤ機能が付属しています。
とても便利で欠かせない機能なのですが、私はアニメーションさせるつもりのない小さなドット絵ならばレイヤ分けせずに描き切るケースが多くあります。
とはいえレイヤを分けていれば作業しやすかったという反省点があったのも事実。
今回の施設アイコンも従来であれば1レイヤ内で描き切る規模だったのですが、ここぞという場所でレイヤを分けてみました。
レイヤ分けせず作画すると
レイヤ分けをせずにアイコンを作画するとしましょう。
金属の質感を表現するため、下地(灰色)にはハイライトの白を追加します。
正方形を塗るなら以下のようになるでしょう。
斜め方向にハイライトの白線が走っていますね。
アイコンの線画を同様の質感で塗っていくならば、黒線を避けつつハイライトの直線をいれていかなければなりません。
しかしそうしたやり方ではミスが発生しがち。
下の画像をご覧ください。
一見は塗れているようでも[左図]、実はハイライトの直線が途中からずれてしまっていると分かります[右図]。
障害物がある状態で直線を取るのは結構難しいです。
線画と下地でレイヤ分け
そこでミスなく作画できるよう
- 線画
- 金属質感の下地
を別レイヤに分割することにしました。
ハイライト入りの下地レイヤに線画レイヤを重ねる構成です。
これならばハイライトは直線を引くだけですから直線ツールを使えるうえ、目視でチェックが容易です。
実際に完成した下地レイヤはこちら。
これほど単純になるなら間違えようもありませんよね。
重ね合わせ後にジャギ消し等の描き込みを追加すれば完成です。
作風によっては描き込み工程を省略してしまっていいでしょう。
線画と下地を分けるメリット
レイヤを分けるメリットは描き込みやすくなるだけではありませんでした。
例えば「ハイライトの見え方がいまいちだった」など変更要件が発生した場合。
下地レイヤの直線を修正するだけでハイライトの調整が可能です。
上の図ではハイライトの位置を移動していますが角度変更も簡単。
もし同じレイヤで作業しようものなら、線画に邪魔されて思うように作業できなかったでしょう。
現在の不定期更新スケジュールに甘えて、年末年始はいつも以上にゆっくりさせていただこうかと思っています。
今年は理由あって賀正ドット絵を出せないため、新年一発目は季節感なしの通常作品になる見込みです。
遅れて出すくらいがちょうどいいでしょう。
温かく見守っていただけると幸いです。
それでは今回はここまで。
次の記事でお会いしましょう。