ドット絵

【ボーボボ】許さねえぞ…殺してやる…殺してやるぞ「ところ天の助」のドット絵

4月に漫画『ボボボーボ・ボーボボ』のドット絵を描きました。

題材は主人公・ボーボボ(というより関東野菜連合)でしたが、実はもっとひいきにしているキャラがいます。

主要キャラである、「ところ天の助」と「ビュティ」です。

ドット絵を公開して以降、2人を描いていないのが気になって仕方ありませんでした。

ということで今回の題材は「ところ天の助」。

この漫画はギャグがキレッキレで余計な味付けはいらないと思うので原作ネタ極振りでいきます。

ぜひ見ていってください。

ギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』から元・マルハーゲ帝国毛狩り隊Aブロック隊長「ところ天の助」

『殺してやるぞ天の助』

タイトル:『殺してやるぞ天の助』

制作時間:10.1時間

『ボボボーボ・ボーボボ(ボーボボ)』は週刊少年ジャンプに連載されていたギャグバトル漫画です。

時は300X年。

地球はマルハーゲ帝国に支配されており、人々は「毛狩り」におびえていました。

そんな状況の中で打倒マルハーゲ帝国を掲げ、立ち上がったのが鼻毛真拳の使い手「ボボボーボ・ボーボボ」です。

とことんボケ倒しながら次々と現れる強敵たちと戦っていきます。

ギャグ漫画とはいえ少年漫画の定石をきちんと踏襲で、戦った相手が仲間に加わる胸熱な(?)展開もあります。

友情はあまり感じませんが(笑)

ところ天の助

ところ天の助のドット絵(アニメーション)

「ところ天の助」はボーボボの宿敵・マルハーゲ帝国が誇る毛狩り隊のAブロック隊長です。

名前の通りところてんでできたなにか。

初登場の幹部会議では声の振動で体が揺れることについて他メンバーをとがめるという謎の存在感を醸し出していました。

ボーボボに倒された後に再登場、一味に加わります。

性格はかなりヘタレ気味で戦いは逃げ腰。

(すぐ返品されますが)裏切ることはしょっちゅうです。

ボーボボらによって強制的に戦闘に加えられるのが定番となっており、かの有名な「ところてんマグナム」も本人の意志を無視したコンビネーション技。

弱い印象がついてしまった天の助ですが、敵対関係になった元副隊長を圧倒する程度には実力があるようでした。

ドット絵の説明

『殺してやるぞ天の助』静止画

この作品は「ところ天の助」のネタドット絵です。

漫画のワンシーンを再現したものですが、どちらかというとネットミームとして使われているコマをドット絵化した側面が強くなっています。

状況を説明しますと

  1. 仲間の攻撃によって敵ボスが激怒。
  2. 焦る仲間と、コーヒーを飲んで他人事の天の助。
  3. 敵ボスがなぜか天の助をロックオン。(ドット絵のシーン)

という流れ。

パロディをよく見かけるので知っている方も多いでしょう。

ちなみにですがこの後ヤケクソになった天の助は、敵ボスにちゃんと宣戦布告します。

すぐやられますけれども。

ところ天の助のアニメーション

ところ天の助のドット絵(アニメーション)

原作漫画におけるこのシーンは「硬直したキャラクターの口からコーヒーが流れ落ちる」という「静」で笑わせるコマでした。

  • キャラクターを動かす
  • 吐き出すコーヒーの動きを強調する

という2つの方針を決めて制作したので、ドット絵は「動」要素が大きくなっています。

コーヒーなんかは誇張の結果、濁流のように。

ドット絵は動いているけどキャラクター自体は動いていないアニメーション」を活用したものの、元ネタを知っている方にとって違和感のあるアニメーションになっているかもしれません。

せりふの赤字表現

原作漫画はモノクロなのでせりふの文字は黒1色になります。

暗い背景の左側にキャラクター、右側に吹き出しの配置にすると、右半分だけ地味になってしまう問題が発生しました。

黒文字のドット絵

文字色を明るくすると今度はせりふが派手に見えていまいち。

せりふのトーンにも合いません。

最終的に天の助の名前部分だけ赤字にすることで落ち着きました。

赤文字のドット絵

指名を強調できて一石二鳥です。

[制作記事]演出的な正しさを追求するなら?

作品説明で述べた通り、今回ドット絵にしたシーンは静のコマだと解釈しています。

前のコマまで余裕の表情だった天の助が固まって動かなくなる。

そんな落差が面白いシーンでした。

ギャグの特性に沿って描くならばアニメーションはいらなさそうです。

しかし静止画では模写止まり。

作品の付加価値がなくなってしまうでしょう。

(模写を制作に組み込むことを否定するつもりはありません。)

最終的にはやりたいことを盛り込んだドット絵として完成させたものの、静止画の方が本来の味を出せたんじゃないかという葛藤がまだ残っています。

ここでは原作ギャグの雰囲気に合わせてドット絵を制作したらどうなっていたのか?について考えていきます。

ところ天の助のアニメーション

想定外の指名によって固まってしまった天の助を描いているのが該当シーン。

完成版のドット絵では静止状態のキャラクターをプルプルと動かしていましたが、キャラクターを動かさない方が適した表現だと言えそうです。

天の助のアニメーションを廃止したパターンがこちら。

天の助の動きを削除したドット絵(アニメーション)

見栄えは変更前と大差ないように思います。

今回に限ってはキャラクターのアニメーションがさほど重要でなかったのかもしれません。

コーヒーのアニメーション

コーヒーは力をなくした口から流れ落ちている状況。

天の助が吐き出しているわけではありません。

つまり勢いなく自然落下させる方が正しい表現だと思われます。

擬音で表現するなら「ダバーーー」という感じでしょうか。

完成版のドット絵だとコーヒーに勢いがついているため、天の助が噴き出したと誤解させかねない表現になっています。

口から出るコーヒーの勢いをなくしてみましょう。

コーヒーを自然落下に変更したドット絵(アニメーション)

アニメーション枚数を調整してゆっくり流れるようにすればさらにそれらしく見えると思います。

文字色

最後はせりふの文字色です。

完成版では天の助の文字を赤色にして指名を強調していました。

漫画は基本的にモノクロなのでせりふも本来は黒字。

文字色を黒に変更してみます。

そうして、漫画の雰囲気により近い別バージョンとして完成したドット絵がこちらです。

文字を黒色に変更したドット絵(アニメーション)

皆さんはどちらが好みでしょうか。

ひょっとすると途中経過のドット絵が一番という方もいるかもしれませんね。

ボーボボは原作ネタが面白すぎるので、ギャグの再現度が高いドット絵を制作することを目標にしています。

元の味が変わってしまうのは好ましくありません。

注意していきたいです。

それでは今回はここまで。

次の記事でお会いしましょう。

許さねえぞ…よくもオレ様をここまでコケにしてくれたな

殺してやる…

『殺してやるぞ天の助』等倍

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