DMM GAMESにて6月12日から「超タワーディフェンス祭り」が開催されます。
DMM GAMESに存在するタワーディフェンスゲーム3つの共催イベント。
各タイトルが大討伐クエストをやるので周回がきついです。
今回はそれらの一角を担う『モンスター娘TD ~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~』のドット絵を制作しました。
月曜日に先陣を切ってアップデートされるタイトルです。
コラボイベント関連のキャラクターを選びましたので、ぜひ見ていってください。
『モンスター娘TD』から、コラボモンスターの擬人化「ザラタン娘のアックァ」
タイトル:『ザラタン娘のアックァ』
制作時間:24.9時間
『モンスター娘TD ~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~(モン娘TD)』はDMM GAMESから配信されているタワーディフェンスゲームです。
仲間になるキャラクターは基本的に擬人化モンスター限定。
パロディやエロネタを多用するギャグ路線が特徴になっています。
その特性に引っ張られてかキャラクターの扱いも良い意味で雑。
他タイトルでは味方ユニットが撃破されるとクリア評価が下がる中、仲間がやられたペナルティが全くないのがこのゲームの倫理観を表しています。
頑丈だから問題なしというフレーバーになっていて個人的に好きではあるんですけれども。
他タイトルとのコラボではコラボ先のモンスターを擬人化するという面白い試みを実施。
もちろんプレイアブルキャラクターとして実装されました。
タイトルを象徴するオリジナルモンスターも多い昨今ですから、擬人化の輪は無限に広がりますね。
ザラタン娘のアックァ
「アックァ」はザラタンを擬人化したキャラクター。
ザラタンとは海亀や蟹の姿で語られる海の怪物とのこと。(Wiki調べ)
直接のモチーフになったのはモン娘TDと同じくDMM GAMESから配信されているゲーム『千年戦争アイギス』に登場するモンスターです。
ゲームにおいては水属性のガーディアンとして実装。
コラボ時のイベント報酬でした。
クラスチェンジで攻撃寄りに分岐していきます。
最高レアリティではあるものの配布キャラクターなので性能は控えめ。
とはいえ水属性ガーディアンはガチャ産最高レアリティしかいないといっていいくらいなので、持っていれば必ず役に立つでしょう。
モン娘TDは編成の属性を固めたいケースが特に多い印象。
代替が少ないユニットを所持できるに越したことはありません。
ドット絵の説明
この作品はザラタン娘アックァに焦点を当てたキャラクタードット絵です。
人型部は指でカニのポーズ。
頭部の巨大カニはハサミをチョキチョキ。
4本の腕を使ったダブルカニモーションになっています。
アックァ
カニのポーズはVサインとのダブルミーニングになっています。
ミッションクリア時のセリフ「ザラタン娘、両バサミで勝利のVサインです!」をオマージュ。
かわいくて好きです。
モン娘TDだとアヘ顔ダブルピースしても不思議ではありません。
左右非対称デザインのハサミ
アックァには「ハサミのデザインが左右で違う」という地味な特徴があります。
突起の数や形状、殻の凹凸、色合いといったランダムな差異が主で、自然物ということをよく表しています。
しかし左右反転を活用したかったため、ドット絵ではほぼ左右対称デザインに。
ハサミ付け根部分の外骨格の違いに限定しました。
背景デザイン
背景は海の潮をイメージ。
魚やカニといった生き物、泡を配置しています。
小ガニはアックァのイラストから。
魚や貝のカラーリングで作品中に足りない色を補えるようにしました。
[制作記事]左右反転に差分を合わせて非対称デザインのドット絵を制作する
私はドット絵エディタ『EDGE2』の「キャプチャグループアニメーション機能」を使ってアニメーションを制作しています。
キャプチャグループアニメーション機能に用意されている指定のひとつが「左右反転」です。
ドット絵の左右反転といえば、格闘ゲームでキャラクター衣装の左右が入れ替わってしまう問題を思い浮かべます。
システム的な課題と制作における有効価値は違うと思いますし、可能性を探っていきたいところ。
今回は簡単な非対称デザインに適用してみました。
EDGE2のアニメーション機能における左右反転
EDGE2のキャプチャグループアニメーション機能は複数の画像を取り込み、1つのグループとして再構築できる機能です。
グループはアニメーションのコマとして利用できます。
取り込んだ画像に対して行えるのが左右反転。
活用すれば1枚の画像から左右2パターンの画像を作り出せることになります。
例えばカニばさみなら片側だけを作画。
キャプチャグループアニメーション機能で2回取り込んで片方を左右反転すれば、両ばさみがそろう寸法です。
差分画像で左右非対称デザインへの対応
左右反転を使うときに問題になるのがデザインの違い。
アックァのはさみも左右でデザインが違っていました。
片方を左右反転してそのままオーケー、とはいきません。
その一方でデザイン差はわずか。
流用可能な範囲は広そうです。
そこで、まずはベースとなる共通部分(カニのはさみ)を制作。
次に差分。
デザインが異なっている箇所のみを抽出した画像を作成します。
今回はハサミの付け根部分を別画像にしました。
反転したはさみ画像に差分を重ねると逆側のはさみが完成します。
画像で説明しましたが、同じことをアニメーション機能内で行うイメージです。
そうすればはさみのドット絵が冗長になりません。
アックァを正面向きで描くと決めた際、アニメーション機能の左右反転を使えば両腕を用意できると思いつきました。
初の試みだったため日和って両ハサミのデザインをほぼ同じにしてしまいましたが、突起などの細かい差分を用意する方針にしてもいけていたと思います。
作画テクニックというよりは流用テクニックという印象を受けました。
効率化の方法として今後も研究していきたいですね。
それでは今回はここまで。
次の記事でお会いしましょう。