私は当ブログのほか、pixivとTwitterにドット絵を投稿しています。
いずれもドット絵の公開場所という利用目的こそ同じですが、位置づけが少しだけ違います。
SNSは作品の展示場。
最新作、それも納得できる出来のものだけを投稿。
ブログではお蔵入り作品やバージョン違い、大成功から失敗まで制作物全てを網羅できるようにしています。
ハードディスクに眠っていた過去作をブログに一通り掲載し終わってひと安心……していたのですが!
pixivに投稿した小規模なドット絵を漏らしていることに気が付きました。
これは盲点。
幸いにも2D格闘ゲーム制作エンジン『MUGEN』関連に絞られたので、それらの作品と未公開分のドット絵を一挙掲載します。
過去作となりクオリティがイマイチかもしれませんが、ぜひ見ていってください。
格闘ゲーム制作エンジン『MUGEN』で製作されたキャラクターのドット絵
タイトル:『MUGENキャラクター プロト版』
制作時期:2010年~2012年
SNSに投稿した作品は忘れた頃に反応をいただけることがあり、楽しみの一つになっています。
最近、TwitterのMUGEN絵に外国の方からコメントをいただきました。
具体的には最近描いたこのドット絵です。
Twitterで公開していないMUGEN絵を「こんなのもあるぜ!」とばかりに提示していたのですが、あることに気付きました。
ブログに載せているMUGEN絵の数が足りなくないか?
私はドット絵の掲載方針をメディアごとに定めています。
SNSには満足がいく出来の新作を。
ブログには描いた全てのドット絵を。
ブログをメインに据えつつ、もっと露出させても良いと判断した作品をSNSに流す方針を取っています。
過去作をせっせと記事にしていた時期があったのもブログにドット絵を集約するため。
しかし未公開のドット絵ばかりに注目していたので、ブログ開設前から利用していたpixivのドット絵を見落としていました。
それらは全てMUGENキャラクターのドット絵であり、こまごまとしたもの。
手元に残っていた未公開分のMUGEN絵と合わせてまとめ、公開することにしました。
ドット絵『MUGENキャラクター プロト版』について
pixivに投稿した2つの作品と、お蔵入りになっていたドット絵を合体したのが今回のドット絵です。
10年位前に描いたドット絵たちになるでしょうか。
背景の枠は描きおろしました。
実は次作『ドット絵でMUGEN凶悪キャラ(大盛り)』のプロトタイプだったりします。
ドット絵の練習を兼ねてMUGENのキャラクターを描く。
せっかくなので公開したい。
しかしキャラクター単体だと作品として弱い。
それなら数を集めて並べたら?
そんな思想で完成したのが『ドット絵でMUGEN凶悪キャラ(大盛り)』です。
数を集めるという目標がない時期に描いていたのが今回のドット絵というわけですね。
キャラクター紹介
ドット絵に登場するキャラクターを簡単に紹介しましょう。
せっかくなのでまとめ直す前の作品も掲載。
MUGEN凶悪キャラ
『MUGEN凶悪キャラ』というタイトルでpixivに投稿したドット絵です。
意図的に性能を高くしている「凶悪キャラクター」を描いたドット絵で、製作者のオリジナルキャラクターに絞っています。
「ヘブンズゲート」。
女性のオリジナルキャラクターが多いなかで(たぶん)貴重な男性枠でした。
「神崎白夜」。
実は3回描いています。
そのうち1回はかなりがっつりいきました。
「インヴェルノ」。
神崎白夜と同じ製作者さんのキャラクターで、氏のキャラクターの中で一番好きです。
「グローリア」。
ケモノ形態に変身します。
変身後の姿はこちらで確認できます。
MUGEN黄金戦士
pixivには『MUGEN黄金戦士』のタイトルで投稿しました。
MUGENの凶悪キャラクターのうち、金色エフェクトのものを選択。
「Heavenly Gold Yukari」。
『東方Project』の「八雲紫」を改変した海外産のキャラクター。
「マニー」。
AA(アスキーアート)を凶悪キャラクターにするという発想が私には刺さりました。
未公開ドット絵
ここからはどこにも公開していなかったドット絵です。
せっかくなので今回のドット絵に取り込みました。
「ウインド」。
『THE KING OF FIGHTERS』に登場する「ゲーニッツ」を女性化したキャラクター。
唯一、凶悪キャラクターではありません。
「霧崎ミスト」。
神崎白夜と同じ製作者さんのオリジナルキャラクター。
当時MUGENキャラクター化されていた三人全員を描いていたことになりますね。
「ハイパーカンフーマン」。
MUGENのシンボルといえる「カンフーマン」を改変したキャラクター。
カンフーマンは何だかんだ人気で、私自身こんなのを作ろうとしていました。
こだわりポイント
過去のドット絵なので技術面はまだまだ未熟。
ただ、作品として発表するのを意識し始めていたのは偉いと思います。
例えばpixivに投稿した2つのドット絵はそれぞれ
- 製作者のオリジナルキャラクター
- 金色のエフェクトを用いたキャラクター
というテーマがあります。
テーマから外れたドット絵をお蔵入りにする潔さも良し。
キャラクターたちには申し訳ないですが……。
※霧崎ミストは制作時期の都合で、オリジナルキャラクター絵に入れられませんでした。
キャラクターで隠れる文字、どうする?
ドット絵『MUGENキャラクター プロト版』は、名入りの格子模様にキャラクターを重ねた構造です。
格子模様は130pxの正方形。
全キャラクターがちょうど収まるサイズにしています。
しかしここで問題が。
この構造だとキャラクターに文字が隠れて見えません。
私はキャラクターを知っているので部分的に文字が見えれば読み取れますが、初見の方には厳しいでしょう。
文字を前面に出すのはさすがに愚策
最も分かりやすい解決策は、キャラクターの上層に文字を配置すること。
しかしさすがにこれはない。
主役が隠れてしまっては本末転倒です。
背景サイズも変えられない
背景の格子模様はドット絵『ドット絵でMUGEN凶悪キャラ(大盛り)』をセルフオマージュしています。
同じデザインにすればキャラクター名を配置するスペースを確保できるのでは?
しかし、この案は却下です。
今回のドット絵は『ドット絵でMUGEN凶悪キャラ(大盛り)』の元になった、いわばプロトタイプ。
完成形と同じフォーマットにするのは避けたいところ。
アイアンマンマーク1のような間に合わせ感を出したい。
正方形という単純な形状を維持したいです。
アニメーションで文字を前面に出す
解決策はやはりアニメーション。
キャラクター背面に配置された文字が、一時的に前面に浮き出るようにしました。
発光したタイミングで文字がキャラクターの上層に移動します。
眺めて続けていれば文字を読み取れるだろうという魂胆です。
赤く光らせたのが功を奏したのか暗い格子模様に映えて、デザイン観点でも割と格好良くなったのではないでしょうか。
金色のキャラクターと文字色の相性が悪く「文字を読ませる目的」が未達気味なんですけどね!
いかがでしたでしょうか。
集合絵は良い。
改めてそう思いました。
今は1作完結型のドット絵を優先しているので、描きためたドット絵の集合作品を制作する機会がありません。
一定数ごとに投稿して最後にまとめる手法もありですが、最終的に途中経過版と完成版が存在するのは困ります。
大は小を兼ねる作品を作ってしまうと小の方をブックマークしてくださった方に申し訳ないですからね。
まとまった時間を確保して一気に仕上げるくらいしか、方法を思いつきません。
最後は等倍のドット絵でお別れです。
次の記事でお会いしましょう。