ゲーム動画を見ていたら懐かしいタイトルが目に入りました。
プレイステーション用ソフトとして販売されていた『モンスターファーム』シリーズは、私自身も1、2とやり込んでいたゲームです。
現在は移植版をオンラインで入手できるようですね。
リメイクでなくても通用するあたり、やはりファンが多い名作だったということでしょうか。
さて、なぜモンスターファームの動画が急に浮上してきたのか。
内容を見ると、どうやら近いうちに世界大会があるようです。
私はモンスターファームをかなり遊んだつもりですがガチ勢ではないので、モンスターの強弱がよく分かりません。(それでもプレイしていて察するものはありましたが)
こういうイベントに参加するとしたら好きなキャラクターを使うでしょう。
では、好きなモンスターといえば?
そうこうしているうちにかつて憧れていたモンスターを思い出したので、ドット絵にしてみました。
現役プレイヤーからすればにわかが描いた作品になってしまうかもしれませんが、ぜひ見ていってください。
『モンスターファーム2』からSランクのオルドーフもとい「ドクドク」のドット絵
タイトル:『ドクドク』
制作時間:12.0時間
「ドクドク」は『モンスターファーム2』に登場するネンドロ系モンスター。
モンスターファームシリーズにはモンスターの合成システムがあり、掛け合わせた相手によって純血種とは見た目が異なる派生種が誕生します。
例えばドクドクは相方の色を引き継いで黒紫になっているといった具合。
このドクドク、ゲーム内最高峰グレードであるSランク大会に出場するCPUモンスター「オルドーフ」によってかなりの存在感を示していました。
Sランクメンバーの中でも尖った高ステータス、ネンドロ特有のコミカルな戦闘法、邪悪そうな見た目。
オルドーフに負けて泣かされたプレイヤーも多いのではないでしょうか。
後にネットで調べてみると(ネタ的な意味でも)人気が高いと判明。
CPUと被るため育てはしませんでしたが、インパクトの強さから私も大好きなモンスターです。
一番印象に残っているモンスターということで題材に選んでみました。
ドット絵『ドクドク』の説明
ネンドロ種の待機モーションに加え、投げキッスという技をアニメーション化しました。
ドクドクと言いながらも実質オルドーフのドット絵です。
オルドーフも投げキッスをしてきますしね。
作品の全体像はモンスターアイコンが元ネタ。
大会の総当たり表に表示されるアレです。
出場モンスターのアイコンがずらっと並ぶのは爽快でした。
アイコンの格好良さで次の育成モンスターを決めることありませんでしたか?
こだわりポイント
ドクドクの手には手袋の模様が入っていて、穴あきグローブを装着しているような見た目をしています。
キャラクターの表面をエフェクト化したのに対してグローブ部分だけは描き込みました。
こうすると手の表情を判別できるようになります。
部分的にでも描き込みがあると全体が引き締まる気がするので、これで正解だったかなと思います。
結構動くぞ!色アニメーション
ドクドクの体表はエフェクトが動くようにしています。
パレットアニメーションの考え方を使って手軽に済ますつもりだったのですが、完成してみると想像よりも動いて見えてびっくり!
概要を残しておこうと思います。
ドット絵の構造
最初にドット絵全体の構造について軽く触れておきます。
透過色を設定した画像をエフェクトの上に重ねることで、キャラクターにテクスチャーを貼り付けたような完成図になります。
上層の透過部分から下層のエフェクトが露出している状態ですね。
詳細については過去記事で触れていますので、興味がありましたらぜひ。
エフェクトの構造
今回焦点を当てるのはエフェクトの方。
霧をイメージしているのですが、結構それらしく動いているように見えませんか?
モクモクと。
これ、1枚の画像の色を変化させているだけです。
元の画像は以下。
わかりやすい色に変更してみます。
赤、青、水色、紫の4色がところどころで層になるように描き込みました。
ランダム性を持たせようとジグザグ感を意識した模様にしています。
ここは表現したい題材によって変わってくるでしょう。
不規則な模様は難しい印象がありましたが、基準になる線を先に描いて
その線を太らせるように層を足していけば
簡単に作画できました。
色の変化で動きをつける
元となる画像を作成したら、色を変えた画像を量産しアニメーション用のコマを作ります。
各層が 赤→青→水色→紫→赤→…… の順番で変化するように。
順番に色が変わっていくことで中央から外側へ層が移動していくように見えます。
ちなみに、色の変化で動きをつけるのはパレットアニメーションの考え方。
パレットアニメーションを使用すれば画像を増やす必要はありません。
今回のアニメーションは4コマしかなく画像を増やす方が単純だったのでマンパワーに頼りました。
動かすとこんな感じに。
任意の色に変更してエフェクトの完成です。
ドクドクのカラーに見合った禍々しさを、ということで今回は霧のような模様でエフェクトを作画しました。
色を変化させていくことで線が移動して見えるのがミソなので、画像内に層状の構造が含まれている必要はありそうです。
模様によって雰囲気が全く違う動きになるでしょう。
同じ手法で他の動きを表現できないか、いずれ試してみたいです。
整列された模様の移動は何度か経験があるので、自然物などランダム性のある題材が理想ですね。
それでは今回はここまで。
次の記事でお会いしましょう。
チュバッ!(↓↓ガッツダウン↓↓)